WBC開幕が目前に迫った日本代表・侍ジャパンのメンバーが、28日午後、中部国際空港に到着。今週末、中日ドラゴンズとの壮行試合に臨みます。名古屋の街も応援ムードに沸いています。

 27日、11日間の合宿を終えた「侍ジャパン」。

ダルビッシュ有投手(36):
「(合宿は)すごく楽しかったですし、みんな大きなケガなくできていると思うので。収穫というか、みんな仲良くこの短期間でなれていると思うので、このままの雰囲気でいけば大丈夫なんじゃないかなと思っています」

村上宗隆選手(23):
「一人一人が力を発揮すれば必ず勝てると思いますし、必ずいい結果が出ると思うので、準備を怠らずチーム一丸となって戦えれば世界一になれるかなと思います」

 そしてメンバーは、キャンプ地の宮崎県から、愛知県へ。

(リポート)
「侍ジャパンの選手たちの到着を前に、中部空港の国内線到着ロビーの前にはズラリとファンの皆さんが待ち構えています」

 今週末、バンテリンドームナゴヤでドラゴンズとの壮行試合に臨む侍ジャパン。中部空港には多くのファンが待ち受けていました。

春日井市から来た大学生:
「ダルビッシュさん、佐々木朗希さん、宏斗くんを見に来ました。ここ(帽子)にサインをもらえたらむちゃくちゃ嬉しいなと」

 そして午後3時過ぎ、侍ジャパンを乗せた飛行機が、中部空港に姿を現しましたが…。

(リポート)
「侍ジャパンの選手は今、飛行機からバスへ移動しています。残念ながら後ろ姿ではっきりは見えませんが、今バスに乗り込もうとしています」

【動画で見る】両日とも満室に近いホテルも…侍Jが中日との壮行試合のため名古屋へ 野球用品店にはグッズ問い合わせ殺到

 特別なルートで到着ロビーには寄らず、そのままバスへ。残念ながら選手たちの姿を見ることはできませんでした。

春日井市から来た大学生:
「残念で仕方がないなって思います。ただこういうところで、例えばサインとかをすごくねだったりしちゃって、選手が疲れてしまったら本番で力が出せなくなってしまうと思うので。(3日・4日)見に行きますので、ぜひ最高のプレーを見せていただきたいと思います」

 東区のバンテリンドームナゴヤでも、ファンから期待の声があがりました。

ドラゴンズファンの30代男性:
「4日に観戦します。(世界で活躍している)選手が名古屋に来ることはなかなかないと思うので楽しみ」

女子大学生2人:
「3日に見に行くので。どっちを応援すればいいか分かんないよね、複雑」
「私は侍ジャパンを(応援する)」

 まだバンテリンドームではグッズ販売も行われていませんが、中川区の野球用品専門店「ツボイスポーツ」では、2月25日からWBC応援グッズの特設売場を設けていました。

ツボイスポーツの専務:
「一番人気は選手の名前と背番号が入っているレプリカユニフォーム。大人用はすでにほとんど売り切れてしまっておりまして、ジュニア用はまだ、大谷選手のものもわずかに残っております」

 1着7000円のレプリカユニフォームは、大人用・ジュニア用ともに40着ずつ仕入れましたが、大人用は残り3枚。ジュニア用は残り10枚とわずかに。

ツボイスポーツの専務:
「(Q.一番人気の選手は?)大谷選手は人気あるんですけれども、今回ダルビッシュ投手の問い合わせが非常に多くて」

 朝から問い合わせの電話が続いていて、取材中も大谷選手や佐々木投手のユニフォームの取り置き注文が入っていました。

 応援用のバットやキーホルダーも人気で、過去のWBCやオリンピックでも、ここまで人気が高まることはなかったそうです。

ツボイスポーツの専務:
「大会が始まる前の段階で、ここまでの盛り上がりというのは初めての経験になります。(売れ行きは)想像以上で、仕入れ担当者としては非常に大失態だったなと後悔しております。ドラゴンズの選手たちには、そのレベルを肌で感じてシーズンにも生かしてほしいなと思います。子供たちには生で選手たちを見て、より夢を持って野球をしてもらえるとうれしいなと思います」

 注目される試合で、ホテルの予約状況はどうなっているのか、名古屋駅前の名古屋JRゲートタワーホテルで話を聞きました。

木本総支配人:
「3日は8割、4日はほぼ満室のご予約を頂戴いたしております」

 350室ある部屋が、試合のある3日・4日とも満室に近い状況。3月第1週の週末にこれだけ予約で埋まるのは、コロナ禍の前を含めてもなかったということです。

木本総支配人:
「(Q.侍ジャパンの効果ですか?)私どもとしてはそのように捉えています。駅に直結ですのでバンテリンドームにもアクセスしやすく、選ばれることが多いと思っています」

 部屋からは名古屋の景色が一望でき、バンテリンドームが見える部屋もあります。

木本総支配人:
「大リーガーの大谷選手もいますし、非常に強力なメンバーですので、ぜひ世界一になっていただきたい。名古屋で壮行試合が行われるのは、非常に機運が高まってうれしいことと感じています」

 侍ジャパンが、名古屋から世界へと羽ばたきます。