回転寿司店での迷惑行為を撮影した動画が問題となりましたが、ある回転寿司の動画がTwitterで話題となりました。動画の制作者を取材しました。

 大手回転寿司チェーンの「スシロー」で、少年が湯呑みや醤油のボトルを舐める動画がSNSで拡散し、問題となりました。

 運営会社は、迷惑行為の当事者から直接謝罪を受けたということですが、1月31日に被害届を提出し「刑事・民事の両面から厳正に対処してまいります」とコメントしています。岐阜県警は少年らを書類送検する方針です。

 一連の迷惑行為を受け、大手回転寿司店は対策を講じています。

【動画で見る】客席も高速で回る…“回転寿司CG動画” 制作者が明かした背景「不快な動画拡散の中で何か笑えるものを」

「スシロー」はレーンと席の間にアクリル板を設置します。そして、注文商品以外の提供を取りやめることにしています。

「はま寿司」は具体的な対策については検討中ですが、レーンにセンサーを設置するなどの案が出ているということです。

「かっぱ寿司」は掲示物で注意喚起し、寿司に被せるカバーや個包装の醤油を導入する考えです。

 こうした中、ある回転寿司の動画がTwitterにアップされ、視聴回数1700万回以上、32万人が「いいね」をするなど、大きな話題となっています(2月10日時点)。

 一見すると普通の回転寿司店のようですが、寿司ではなく客席が高速で回っています。

 これはCG動画で、見た人からは「そっちが回るの!?」「客席と目が回る」「ペロペロ防止の対策として完璧」といったコメントがありました。

 投稿した「Daisuke Fujikawa」さんに、なぜ制作したのかなどを聞きました。きっかけは「不快な気持ちになってしまう動画が拡散する中、なにか笑えるものを作りたかった」といいます。

 物が少なくて店内がキレイすぎるとCGっぽさが出てしまうため、壁に額縁をかける、レーンに写真を並べる、少し画面を粗くするなど、あえて映像を汚すことでリアリティが出るように工夫したと話しています。 制作には約4日、30時間かかったということです。

2023年2月10日放送