
9日、統一地方選・前半戦の東海3県の県議選と名古屋市議選が、実施されました。
党勢拡大を狙って減税日本との連携を解消した日本維新の会が、どれだけ議席を獲得できるか注目されましたが、9つの選挙区で減税と維新が真っ向勝負した名古屋市議選は、減税に軍配が上がる結果となりました。

河村名古屋市長:
「庶民革命というかな。税金を払う苦労をしている人たちのどえりゃあ熱い期待で、サンキューベリーマッチと」
9日夜、当選を決めた候補者と共に喜びを語った減税日本代表の河村たかし名古屋市長。名古屋市議選では、改選前の9議席から5つ伸ばし14議席を獲得する健闘を見せました。
河村名古屋市長(4月1日):
「なんで大阪(維新)の言う通りにせなあかんの。そう言ってきたんだで、ひどいもんだわ、泣けてくるわね」
共に「改革勢力」を自任し、去年の参院選をはじめ、これまで選挙協力を続けてきた日本維新の会と減税。
【動画で見る】河村市長「“名古屋のことは名古屋で”が市民の気持ち」維新と減税が真っ向勝負の名古屋市議選 減税に軍配

しかし今回、東海3県でも党勢拡大を狙った維新は関係を解消し、前回の選挙で減税の候補として当選した、現職4人を含む9人を名古屋市議選に擁立しました。
対する減税は、16ある選挙区すべてに候補者を立てて徹底抗戦。

そして迎えた投開票日。特に関西を中心に支持を集めた維新ですが、名古屋では違いました。
維新・現職の手塚将之氏:
「ひとえに私の努力不足なんですけれども、日本維新の会に対して私が思っていた以上に、認知度はあってもなじみがなかったのかなと」

名古屋市議選に臨んだ現職は4人とも落選し、当選したのは新人1人のみ。東海3県の県議選も、合わせて11人が立候補しましたが全員落選しました。
戦いから一夜明け、河村市長は今後の維新との連携について「柔軟に対応する」と述べた上で、次のように語りました。

河村名古屋市長:
「名古屋のことは名古屋でというのが、かなり市民の皆さんの気持ちの中ではあったと思いますよ。大阪(維新)の部下になるのかって、そりゃたまらんでしょ」