歳をとると骨の密度が減少し、気付かぬうちにスカスカに…ちょっとした転倒でも骨折してしまいます。将来寝たきりになるのを防ぐためにも早くから骨を鍛えることが大事です。

 では、骨はどうしたら強くなるのか?川崎医科大学総合医療センターの太田博明医師に話を聞きました。

あなたの骨は大丈夫?危険度チェック

 まずは骨の危険度をチェック。

・朝食を食べない
・背が2cm以上縮んだ
・日光をあまり浴びていない
・家族に骨粗しょう症の人がいる

 どれかひとつでも当てはまったら要注意です。

【動画】水泳や自転車では鍛えられない「骨トレ」動画はこちらから!


若返りの秘策「かかと落とし」で”骨トレ”を実践

 骨のスペシャリストである太田先生が推奨するのが「かかと落とし」。水泳や自転車など、一般的な生活習慣病の予防には有効な運動でも、骨を鍛えることはできないといいます。大事なのは「垂直荷重方向への重力」で「骨に刺激があること」です。

 骨を強くするのに有効なのは断然「かかと落とし」。その方法はとても簡単です。

 まず両足を揃えてまっすぐ立ち、かかとを上げてつま先立ちに。

 その際、両手を肩の高さまで上げます。そしてかかとをストンと落とすのと同時に上げた腕も下ろします。これを2秒に1回のペースで繰り返します。

 かかとを刺激すると、骨が「壊れるんじゃないか?」という危険を察知し、骨を壊す細胞を抑えます。かかと落としを1回刺激すると体重の約3倍の負荷がかかるとされ、これによって骨を作る細胞が活性化するといわれています。

 目標はこの動作を1日に合計50回。これだけで骨を鍛えることができ、骨折しにくい体になります。


 東海テレビ『スイッチ!』4月13日放送から