6月16日から、G7交通大臣会合が三重県志摩市で開催されます。この機会を生かそうと、地元では色々な仕掛けが始まっています。

 G7交通大臣会合が開かれる志摩市では、移動式の交番にもなるパトカーでの巡回や、不審者や不審物の警戒など周辺の警備が強化され、安全な開催に向けた準備が進められています。

 13日、各国に贈られる記念品が発表されました。地元の日本酒に、萬古焼の酒器セット、それに真珠を使ったアクセサリーなどがセットになっています。

一見三重県知事:
「伝統的な三重県のお酒であり、工芸品でありますので。今回のサミット全体で三重県をPRしていきたい」

 この機会に地元のPRを。機運は会場となる志摩市でも高まっています。

 志摩市役所の壁には、千羽鶴で作られた各国の国旗がずらりと並んでいます。地元の小中学生らが「おもてなしに」と手作りしました。

【動画で見る】世界にアピールする絶好の機会…16日から始まるG7交通大臣会合 開催地・三重県志摩市で“様々な仕掛け”

 この機会に訪れた人に志摩市を楽しんでもらおうと、特産品の真珠を扱う店が始めたのが、真珠の販売店ならではの贅沢なパスタです。店に併設された喫茶室で、今回に合わせて期間限定で提供されています。

イワジン喫茶室の岩城さん:
「伊勢エビを使ったパスタ、それと真珠店ならではということで、アコヤ真珠のアコヤ貝の貝柱と一緒にあわせて開発しました」

 値段にもこだわりがありました。

イワジン喫茶室の岩城さん:
「サミットにあわせて3310円という語呂合わせなんですけれども。原価的にも上がっているんですけど、こういう時に皆さんに食べてもらいたいなというのもありまして。アフターコロナを見据えて国内旅行を楽しむ時に、伊勢志摩が選択肢の一つになればなと考えております」

 またこのほかにも、志摩市ならではの歓迎もあります。地域に古くから伝わる海女文化です。

 囲炉裏を囲みながら、海女が新鮮な魚介を目の前で焼いてくれる施設では、特別なプランを用意。半身の伊勢海老が豪快に入った味噌汁など、三重県産の魚介類をふんだんに使ったコースです。

 1日7組限定のこのコース。7年前のG7伊勢志摩サミットでの乾杯酒、三重県の地酒「作(ざく)」も1組に1本プレゼントされるということです。

海女の谷口さん:
「インバウンドのお客さんもそうですし、もちろん国内の方達も海女さんを知らない方もいらっしゃると思うので、知ってほしいなと思います」

 三重・志摩を世界にアピールするチャンス。G7交通大臣会合は、6月16日から3日間行われます。