液体が入った不審な段ボール箱が、名古屋市内や岩倉市、岡崎市など愛知県内の少なくとも8カ所で見つかり、警察が捜査を進めています。

<通報内容>
「駅構内に不審なものがある」

 8日午後4時半ごろ、JR東海の駅員から入った一本の通報。在来線のホームで、ベンチ下に置かれた不審な段ボール箱を清掃員が発見しました。同じような箱は名鉄のホームでも見つかり、警察が出動する騒ぎとなりました。

 さらに…。

(リポート)
「一昨日見つかった不審な段ボール箱は、県庁の扉の前に置かれていて、箱には『愛なき時代に愛を』と書かれた紙が貼ってあったということです」

 その直後、段ボール箱は愛知県庁と名古屋市役所の前でも見つかりました。

 警察などによりますと、段ボール箱はいずれも長さ20〜30センチ程度で、「愛なき時代に愛を」と書かれた紙が貼られていました。

【動画で見る】中傷受ける弁護士への“揶揄”か…「愛なき時代に愛を」紙貼られた段ボール箱が愛知県内8カ所に 中には液体

 中にはビニール袋に入った透明な液体がありました。その後、不審な段ボール箱は岩倉市役所の正面玄関でも発見。

 一夜明けた9日は、名古屋市のテレビ愛知本社前やイオンモール熱田の店内で。10日朝も岡崎市役所で見つかり、庁舎が一時封鎖されました。

 中に入っていた液体は水とみられ、箱にはネット上で中傷の被害を受けている弁護士の男性を揶揄する内容の文書が貼られていたということで、嫌がらせとみられます。

 警察は威力業務妨害の疑いも視野に、段ボール箱を置いた人物の特定を進めています。