名古屋市千種区の東山動植物園に2023年7月、新しいエリアがオープンします。コンセプトは「熱帯雨林」で、絶滅の危機にある動物たちに、目の前で会うことができます。

 名古屋市千種区の東山動植物園に2023年7月14日、新しくオープンするのは「アジアの熱帯雨林」です。

 そこにいるのは、東南アジアで絶滅の危機にあるスマトラオランウータン。メスのネオ、53歳です。近くには大きなハンモックがあって、くつろげるようになっています。

【動画で見る】絶滅危機の動物が“目の前”に…東山動植物園に『アジアの熱帯雨林エリア』14日オープン オランウータン等

 展示の特徴は、熱帯雨林をイメージした高さ15mほどのタワーです。

 動物には故郷で過ごしているようにのびのびと、来園者にはその姿を見せる工夫が施されています。

 もう1つの目玉はスマトラトラで、3歳のオス・アオと、2023年6月に宮城県仙台市の動物園から来たばかりの母親・バユが迎えてくれます。

 アオはさっそく、岩場を駆け上がるなどいきいきと動き回っていました。

 トラ舎の注目は地面から突き出したピラミッド型の小窓で、中に入って顔を出すと、目の前はトラのいる岩場となっています。

 トラが至近距離を横切る迫力の体験ができます。

 他にも、高さ3mの所にあるトンネルを歩く姿を真下から見る新感覚のアングルや、大きなガラス1枚を隔て水浴びが見られるコーナーもあります。

 東山動植物園の新しいエリア「アジアの熱帯雨林」は、7月14日にオープンします。絶滅危惧種の「コサンケイ」も来園者を待っています。