生産は世界で唯一1軒の農家だけ…花びらの中心が緑の希少なバラ「テアトロ」回すと劇場で踊っているかのよう
愛知県西尾市の農家が、世界で唯一作っている花びらの中心が「緑のバラ」があります。出荷数は多くありませんが、これから人気を呼びそうです。
名古屋市中区の久屋大通庭園フラリエで2023年6月、バラを使ったワークショップイベントが行われました。
ワークショップの参加者:
「他では見たことのないバラですよね」
よく見るとバラの中心部が緑色になっています。
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ぎっしり詰まった奥行きのあるピンクの花びらの中心は緑。おしべやめしべがある部分がせり出た形の、特殊な品種です。
インパクトがありながらも、どこか落ち着きのあるバラですが、名付けたのは、花の市場で働く浅野光寿さんです。
名港フラワーブリッジの浅野さん:
「可愛いバラだなと思って、見ながら(下に向けて)クルクルっとしてみたらドレスのように見えて。シアターとか劇場で踊っているのかなというイメージがあって、劇場という意味がある『テアトロ』という名前を付けました」
「テアトロ」を作っているのは、世界中で愛知県西尾市のバラ農家、山崎幹雄さんだけです。
1軒の農家でしか生産されていないのには理由がありました。
山崎幹雄さん:
「『テアトロ』はとても個性豊かというか(花の根本が)曲がっちゃっているというイメージが強いんです。なおかつトゲが強いので、手入れとか揃えるのが大変です」
茎が折れやすかったり曲がって成長したりすることが多く、さらにトゲが他の品種より多いため大量生産には向かないといいます。
それでも浅野さんの熱意とバラの美しさにほれ込み、難しい生産に挑んでいます。
出荷数は月に1500本程度と決して多くはありませんが、目の当たりにした人の多くはその美しさにうっとり。
ワークショップの参加者:
「一輪でも結構存在感がある感じ」
ワークショップの別の参加者:
「八重になっていて、グリーンというのが涼しげでいいですね」
次の出荷は9月ごろの予定で、名古屋市中区の坪井花苑などで購入できます。