名古屋市中区にある「道南農林水産部 錦店」で、2023年6月からスタートした釣り体験が話題になっています。

 カッパ姿の客が釣っているのは、大きな水槽に入れられた「ケンサキイカ」。

【動画で見る】釣ったらお造りや天ぷらに…名古屋の真ん中で『イカ釣り体験』飲食店の新サービスが予約が必要なほどの人気に

道南農林水産部の桐山さん:
「生きているイカなので、墨を吐いちゃってお召し物が汚れないようにということもありますし、格好から臨場感を味わっていただきたいなという気持ちで準備しております」

 釣り好きという客は…。

女性客:
「なかなかイカを釣る機会ってなくて、実際にイカを釣れて楽しかったです。すごくヌルヌルしていて、初めての感触でした」

 釣ったイカはすぐに厨房で捌き、新鮮なお造りとして提供されます。

客ら:
「うまいですね」

「まず臭みがないですね。イカってこんな味だったんだと感じました」

「いつも食べているイカよりも歯ごたえがしっかりあって、新鮮なんだなと感じます」

 耳とゲソの部分は無料で天ぷらにしてくれます。火を通しても、ケンサキイカは柔らかい食感が楽しめるそうです。

道南農林水産部の桐山さん:
「北海道でも有名な新鮮なイカ釣りというのを、名古屋でも食べていただきたいなという思いで。ずっとやりたかった企画がついにやれた」

 北海道の朝市などで名物にもなっているこの「イカ釣り」ですが、名古屋の客にも大好評で、予約が必要なほどの人気になっています。一方で、店には苦労もあるようです。

道南農林水産部の桐山さん:
「(イカは)繊細なので管理が大変。生きたイカを生かすためにも海水を入れています。天候によってイカが入らないという時に、お客さまはすごく期待されて来ていただけるので、予約の調整であったりも大変です」

 店ではアジの釣り体験も可能で、釣ったら姿造りかアジフライの2種類から調理法が選べます。

 名古屋の真ん中にありながら、珍しい釣り体験ができるこの店。生きた状態から料理になるため、子供の食育にもよいかもしれません。