名古屋市中区の焼肉店で18日夜遅く爆発があり、3人が搬送されました。ガスボンベが原因とみられています。

 今回爆発したとみられる小型のガスボンベは、家庭でも広く使われているだけに、1つ間違うと大きな事故になります。

 製品の事故原因などを調査する機関、製品評価技術基盤機構「NITE」の実験映像では、ガスボンベをヒーターの前に置いておくと、中に入っている可燃性ガスが暖房の温風で過熱されて爆発しました。

 ガスコンロの上にカセットコンロを置きっぱなしにして点火した場合は、ガスボンベがグリルからの排気熱で過熱され、爆発しました。

【動画で見る】焼肉店で爆発しケガ人も…家庭でも使われる小型の『ガスボンベ』爆発事故を防ぐには 特に“過熱”に注意を

 このほか、カセットコンロで炭の火をおこすのも厳禁です。放射熱でボンベが破裂することもあります。

 ガスボンベは飲食店や家庭で使うことが多くありますが、NITEではカセットボンベをガスコンロ、電磁調理器、ヒーターなど、熱源のそばに置かないよう注意を呼びかけています。

 名古屋市消防局予防課によりますと、市内のガスボンベやエアゾール缶による火災は2022年は22件で、過去5年を見ても年間20件前後発生しているということです。

 ガスボンベを使用する際の注意点をまとめました。

1.コンロやヒーターの近くに置かない
(過熱されて爆発の恐れ)

2.2台並べて使用しない

3.大きな調理器具は使用しない
(熱がこもりやすく過熱されて爆発の恐れ)

4.テントや車内で使用しない
(狭い空間で使用すると一酸化炭素中毒や燃え移る恐れ)

 人気が高まっている「おうちキャンプ」や「BBQ」でもガスボンベを使う機会は多くありますが、取り扱いに注意して正しく使用することが大切です。