新型コロナワクチンの「秋の接種」が9月20日から自治体の会場やクリニックなどで始まりました。無料接種は今回が最後になるかもしれません。

 2023年春から続いていたワクチン接種は、高齢者や重症化リスクが高い人などが対象でしたが、9月20日からは生後6カ月以上の全ての人が対象となります。

 愛知県岡崎市には県内でいち早く集団接種会場が開設され、「7回目の接種」だという高齢者が集まっていました。

来場者(76):
「今年はインフルエンザとゴタゴタになっているから、早いとこ打った方がいいかなと思って」

来場者(70):
「今までかかってないから、いいのかなと思いながら。せっかく国が無料で打ってくれるので、打とうかなと思って」

 コロナの感染症法上の扱いは2類から5類になりましたが、「特例臨時接種」として費用は無料です。ただし、期間は2024年3月末までで、今回が最後の無料接種になる可能性もあります。

 ワクチンの種類は、オミクロン株の派生型「XBB1.5」に対応するものに変更されました。冷凍庫で保管していたこれまでのワクチンは廃棄となり、流行するウイルスに合わせた新しいものに切り替わります。

【動画で見る】「7回目の接種」だという高齢者集まる…新型コロナワクチンの秋接種スタート 無料は今回が最後の可能性も

 名古屋市昭和区の「たけうちファミリークリニック」でも、初日からワクチンを打つ人がいました。

男性(57):
「朝、郵便箱を開けたら接種券が届いていて、電話かけたら『すぐ打てます』ということだったので。とにかく打てるものはとっとと打っちゃおうと」

 このクリニックでは、お盆前は1日4〜5人ほどだったコロナ陽性患者の数が、9月に入り7〜8人と倍近くになりました。20日も発熱やのどの痛みを訴える人が訪れていました。

 肺がんを患った経験があるという男性は、まだ接種券が届いておらず接種できませんが、重症化リスクがあるため心配が尽きないと言います。

男性(66):
「(完治して)もう2年経つんですけど、『かかると命がないよ』と言われているので。肺なのですごく心配で」


たけうちファミリークリニックの武内院長:
「今の新しいワクチンは新しい株にも効くみたいだから、絶対打っておいてもらった方がいいと思います」

 コロナがまた広がる中、ワクチン接種を検討するタイミングがやってきました。