愛知県愛西市の市議会で2023年9月27日、杉村義仁議長に対する不信任決議案の審議が行われました。違法建築や野焼きをしていたとして一部の議員が不信任決議案を提出していましたが、賛成少数で否決されました。

 27日昼頃、愛知県の愛西市議会では、杉村義仁議長(71)に対する不信任決議案の審議が行われました。不信任決議案が出された原因は倉庫です。

 愛西市議会の杉村議長が、個人で経営する農業請負業「脇野コンバイン」。この「脇野コンバイン」の倉庫で浮上したのが違法建築疑惑です。愛知県の建築確認台帳によると、この場所には白色の「ライスセンター」1棟のみのはずですが、現場には複数の倉庫がありました。

 建築基準法では、一定規模以上の建物の増築や改築工事を届け出ず、無断で行うことを禁じていますが、これらの建物は法律で定められた建築確認申請が提出されていないといいます。

【動画で見る】ゴミの野焼きの情報も…市議会議長に“違法建築疑惑”で不信任決議案提出 賛成少数で否決も市民に不信感

 また、敷地内でごみの野焼きを繰り返しているという情報も寄せられていて、廃棄物処理法に違反している可能性も指摘されていました。

吉川美津子議員:
「議長1人の問題ではありません。市民の議会への信頼の問題であります。公職にある議員として許されることではなく、議長にふさわしくない」

「2つの法律に違反する行為を繰り返していた」として一部の議員が27日、杉村議長に対する不信任決議案を提出しました。

しかし「違法建築をめぐり、県が調査結果を示す前のタイミングで判断はできない」として、賛成少数で否決されました。

杉村義仁議長:
「勉強不足で知識もなく、そのまましてしまったことが今の結果を招いているということで、反省をしているところでございます。ちょっと記憶がございません、そこらへんのところ(建築確認申請)は」

 杉村議長は建築確認申請について述べて謝罪しました。野焼きについても「申し訳ないことをしました。私の不徳の致すところ」と認め、今後は行わないとしています。

 議長が個人で経営する会社をめぐり、市議会を巻き込む騒動に市民からも批判の声が上がりました。

愛西市民:
「議員さんは信用できないですよ。あり得ないよね」

別の愛西市民:
「(野焼きは)すこしやるとすぐ消防署から電話がくるので。決められたことはちゃんと守っていただきたいと思います」

 違法建築を巡っては、県が8月から倉庫を調査していて、杉村議長はその結果を待って対応を検討したいとしています。