ラグビーW杯のベスト8進出をかけた大一番で、日本はアルゼンチンにあと一歩及びませんでした。愛知県のスタジアムやスポーツバーでは、激闘に熱い声援が送られました。

 前回のW杯の会場にもなった愛知県豊田市の豊田スタジアムでは、桜のユニフォーム姿のファン約2000人が集まり、1万キロ離れた現地に声援を送りました。

ファン:
「家で発散できるようなエネルギーじゃないですから、ここの皆さんは」

 日本の応援一色の中、三重のラグビーチーム「鈴鹿ホンダヒート」の大ファンで、2022年に加入したアルゼンチン代表のパブロ・マテーラ選手を応援している男性もいました。

パブロ・マテーラ選手を推している男性:
「トライしたら、もちろん(アルゼンチンの国旗を)振るよ」

 名古屋市中区のスポーツバー「コート・オブ・アームズ」は予約で満席となっていて、ファンはビールを飲みながらキックオフを待っていました。

ファン:
「この前、姫野さんに会ったんですよ。大須で飲んでいたら店にいて、サインくれました。今日は頑張ってほしいです」

 試合は開始2分、アルゼンチンがあっという間に先制します。日本は前半16分、ファカタヴァ選手が自ら蹴り出しそのままトライしました。

 20対29で迎えた後半25分、ナイカブラ選手がトライしてこの試合最大の盛り上がりをみせますが、自力で勝るアルゼンチンを崩せず、27対39でノーサイドとなりました。

ファン:
「よくがんばりました」

別のファン:
「4年後に期待ですよ。まだまだ応援しますので」

パブロ・マテーラ選手を推している男性:
「いや、素直には喜べんでね。やっぱ俺も日本人やで。ジャパン、よーがんばったと思うわ」

 2大会連続のベスト8には届きませんでしたが、すでに4年後を見据えています。

姫野和樹主将:
「ここまで選手が頑張れたのは、ファンの皆さんのおかげだと思っています。まだまだ日本のラグビーは強くなれると信じています」