愛知県阿久比町の「老舗和菓子店」と「たいやき専門店」がコラボした商品“映える団子”が、SNSで話題を集めて人気となっています。

 阿久比町の老舗和菓子店「冨士屋本店」は、創業当時から続く「酒元饅頭」が名物です。

 可愛らしい見た目の団子「ミニたいちゃん栗粉だんご」が、インスタグラムなどSNSで“映え団子”として話題となっています。店には、開店前から客が来るほどの人気です。

 「ミニたいちゃん栗粉だんご」は、栗粉をまぶした団子の上に『たい焼き』がのっています。

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女性客:
「ここの栗粉もちはいつも食べていて、おいしくて好きなんです。わらしべさんのたい焼きも好きで、それのコラボだって聞いたので、これは食べたいなと思って。結構すぐに売り切れちゃう」

 たい焼きは、同じ阿久比町のたい焼き専門店「わらしべ」のものを使用しています。

 老舗和菓子店の栗粉団子と、人気たい焼き店のミニたい焼きが“ドッキング”していて、両方を一度に味わうことが出来ます。

 栗粉に合わせ、ミニたい焼きの中は「栗あん」になっています。

 地元スイーツのコラボは、和菓子店・冨士屋本店の夫婦のラブコールで実現しました。

妻・新見尚子さん:
「わらしべさんのたい焼きがめちゃくちゃおいしくて。家族みんな大好きですごくおいしい、もっちりして。ミニたい焼きがあることを知っていたので」

夫・新見儀剛さん:
「(妻が)『何かしたいね。かわいい、かわいい』と連呼しているもので。考えをまとめてわらしべさんに話しに行ったら、快く受け入れてくれて」

 コラボしたスイーツは他にもあります。あんみつと団子が“ドッキング”した商品「お月見あんみつだんご」は、あんみつの具材を寒天で固めてあり、黒蜜をかけて食べます。

 「お月見あんみつだんご」をめぐり、夫婦喧嘩が起きたといいます。

夫・新見儀剛さん:
「名前を“あんみつ”にしたいって言うんですよ。これ、あんこが入っていなんですよね。あんみつじゃなく、強いて言うなら、“みつまめ”だろうと。彼女はあんみつというかわいい名前にひかれてしまって、これが付けたいということで。でも違うだろという」

妻・新見尚子さん:
「これはあんだから、あんじゃないこれ?で、あんみつ」

夫・新見儀剛さん:
「(あずきの)粒はあんこじゃないです。私から言わせれば」

 奥様のアイデアを形にしてきた主人ですが、和菓子のプロとして納得いかないことがよくあるということです。

夫・新見儀剛さん:
「私的には、これは和菓子じゃないだろうというのがあるんですけど。桃でも丸々1個を大福の上に乗せるんですけど、ほとんど大福が見えないじゃないかと。こんなの和菓子じゃないし、こんなのダメダメって。でもそれが売れちゃうので、言えなくなってしまうんです」

 夫婦二人三脚で作り上げる、今後の「映え団子」も楽しみです。