中東情勢が緊迫している影響で、金の価格が高騰しています。

 名古屋市中区大須の「KOMEHYO名古屋本店」。金のネックレスやコインなどがずらりと並んでいますが、販売価格は上昇傾向にあります。

KOMEHYO名古屋本店の担当者:
「(世界情勢の影響で)世界共通の安全資産と呼ばれる金の需要が高まっていると考えられております」

 日本国内の金の小売価格は、円安の影響や中東など世界情勢が不安定なことを受けて、上昇が続いています。

 月の平均価格では、コロナ禍前の2019年12月の2倍近くとなり、10月18日は1万247円と過去最高値を更新しました。

【動画で見る】中東情勢の緊迫で…金の小売価格が過去最高値を更新 貴金属等の9月の査定数が前年比で1.6倍の買取店も

 この価格高騰を受けて、KOMEHYO全店でも9月の宝石・貴金属の査定数は、去年2022年と比べて1.6倍に増えているといいます。

KOMEHYO名古屋本店の担当者:
「特に8月末に金の小売価格が国内1万円を超えたあたりからたいへん増えております。『このまま上がっていくの?』という質問は多いですね」

 今が金の売り時なのか、訪れた客も頭を悩ませます。

女性客:
「10万円するんですね…」

スタッフ:
「このくらいの大きさでも10万円超えちゃうんで、今だと」

女性客:
「すごいですね。売るのが惜しくなっちゃうね」

 今後も金の価格の動向は不透明。中東情勢の収拾のため、アメリカのバイデン大統領はイスラエルに向けて出発しましたが、アラブ側首脳との会談は延期に。

 混乱の長期化は人命だけでなく、世界経済にも暗い影を落としかねません。