
名古屋市中村区にある名城大学附属高校で23日夜、体育館が全焼する火事がありました。24日は警察と消防による実況見分が入りましたが、当時は無人だったという体育館で、なぜ火事は起きたのでしょうか。
23日夜8時ごろ、名古屋市中村区の名城大学附属高校の第二体育館で火事が起きました。ケガ人はいなかったものの、体育館3250平方メートルが全焼しました。
当時の映像では、赤い炎が燃え上がるとともに大量の煙が窓から立ちのぼり、体育館を包み込んでいるのが確認できました。

(リポート)
「火事から一夜が明けましたが、まだ焦げた臭いが残っています。体育館の周りは住宅密集地となっていて、火事で飛んできた灰や煤が車のボンネットにも付いています」
現場は東海道新幹線の線路近くで、名古屋駅の北西約2キロの密集地です。
全焼した体育館の窓はすべて抜け落ちて、窓枠も歪んでしまっています。
【動画で見る】現場の消防「現段階では火は内側からと思われる」無人の高校の体育館が全焼 生徒は「先月にボヤ騒ぎも…」

近所の女性:
「熱風みたいなものがきていたので」
近所の男性:
「(火の高さは)10~15mくらいあったかな」
別の男性:
「ガラスの割れる音がボンボンしとった。爆発音がボンボンしていて、窓から火が飛び出してきて」
消防隊員:
「どこが燃えたとかではなく、体育館全部が燃えています。(Q.体育館以外の場所から燃えた可能性は?)それはないと思いますけど、現段階では。外から何かが燃えているわけではないので、内側だと思われます。ただ、はっきりは分かりません。後でしっかり調査してみないと分かりません」

体育館では23日夕方から、体操部や卓球部など6つの部活動が行われていて、午後7時半には、部室の鍵を返して下校しないといけないルールになっていました。
副校長:
「最後の部員が出たのが、一番遅い時間帯で午後7時50分か55分くらいではないかと。(Q.火災報知器が鳴った時には誰もいない?)いなかった」
火事は、無人の体育館で起きていました。
学校側は24日、安全確認のため臨時休校としました。

火事の様子が心配で学校を訪れた生徒に話を聞くと、9月にも「ボヤ騒ぎがあった」と話します。
女子生徒:
「(9月に)テスト中に火災報知器が3回くらい鳴って。ボヤ騒ぎがあったみたいな」
男子生徒:
「文化祭の前なので9月、どこかの張り紙が燃えたことが1回あって。それも明らかに燃えるような場所じゃないところだったので」
生徒たちによると、2023年9月、学校内で張り紙が燃えるボヤがあり、消防車が出動したことがあったといいます。
副校長:
「プリントが1枚、廊下で。燃えた物しか見ていませんので、(原因は)ちょっと分かりかねます。関連についてはまだ、全くあるともないとも申し上げることができない状況です」
今回の火災について、生徒たちも何が原因なのか不安を抱いています。
男子生徒:
「まだ原因とか分かっていないので、モヤモヤしている感じ」

名城大附属高校は25日から授業を再開する予定です。火災があった第二体育館を使用していた部活動については、顧問と相談して対応を検討するとしています。