愛知県犬山市の入鹿池(いるかいけ)で13日、クマの目撃情報がありました。クマが目撃されるエリアが広がっている理由を専門家に聞きました。

 岐阜県恵那市の岩村城では14日、クマの出没警戒情報が書かれたチラシとクマよけの鈴が配られました。

 恵那市では2023年4月からクマの目撃情報が19件寄せられていて、10月にはガソリンスタンドのピットに小熊が出没するなど、警戒を強めています。

【動画で見る】「血の気が引いた…」クマの目撃情報が愛知・尾張地方の山間部でも 専門家「食べ物を求め行動範囲広がる」

 岐阜県内では2023年のクマの確認件数が、2022年の同じ時期に比べておよそ2倍にも増えているといいます。今、全国でツキノワグマの目撃が相次いでいます。

 愛知県犬山市でも13日、クマの目撃情報がありました。

<通報の内容>
「熊が出た、1頭。今から10分くらい前。大人よりは大きいサイズ。噛まれたりしてない」

 13日、警察へ通報があったクマの目撃情報。現場は犬山市の入鹿池の入鹿大橋の西側でした。

 取材に対し目撃した男性は「血の気が引いた。死ぬかもしれないと思った」と話していました。

 入鹿池に釣りに来ていた人は…。

釣りに来ていた男性:
「ちょうどさっき、クマの話はお店の人としていましたけど。クマは泳ぐと聞いたので、怖いなとは思いましたね」

 23年度に入ってから、愛知県でもクマの目撃情報が相次いでいて三河だけでなく、尾張地方の山間部にも広がっています。

 なぜ今、クマの行動範囲が広がっているのか。生態に詳しい専門家は…。

岐阜大学の淺野玄准教授:
「(冬眠に使う)エネルギーは脂肪という形で蓄える。短期間で脂肪を蓄えないといけないので、食べ物を求めて行動範囲も広がりますし、食欲も旺盛になります」