自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、多額のキックバックを受けた疑惑が持たれている比例東海選出の池田佳隆衆院議員は「雲隠れ」を続けていますが、13日、事務所が政治資金報告書への不記載を認めました。

立憲民主党の泉健太代表:
「私たちは政界から裏金議員を一掃せねばなりません。岸田内閣の責任は極めて重大。一刻も早く内閣総辞職を求めます」

自民党の西銘恒三郎衆院議員:
「国民の信頼を著しく損なったことに対しては、猛省しなければならないと考えます。今後必ずや国民の信頼回復を実現すべく、最大限の努力を積み重ねていくことをお誓い申し上げます」

 13日の衆議院本会議、立憲民主党が内閣不信任案を提出し、自民党などの反対多数で否決されました。

 自民党の政治資金パーティーを巡る裏金問題では、新たに安倍派の一部議員がキックバックされた資金を秘書の給料などに使っていたことが判明しました。

【動画で見る】池田佳隆議員側は約3200万円分の未記載認める…自民党を揺るがす裏金問題 大野泰正議員「しっかり捜査に協力」

 臨時国会の閉会を受け、東京地検特捜部は今後、議員数十人からの聴取も視野に本格捜査を進める方針です。

 安倍派から4000万円を超える「キックバック」を受け取ったとされる、愛知3区が地盤の池田佳隆衆院議員は、13日も体調不良を理由に本会議を欠席しました。

「適切に対応する」旨のコメントを事務所を通じて出したのみで、未だ自らこの問題について語っていません。

 しかし、池田議員の政治団体の収支報告書が12月8日付けで訂正されていたことが判明し、2022年分の報告書には、安倍派の政治団体「清和政策研究会」から500万円寄付されたとの記載が新たに追加されました。

 訂正額は2021年で1330万円、2020年で1378万円と、3年間で約3200万円。東海テレビの取材に対し、池田議員の事務所は13日、記載をしていなかったことを認め「党から安倍派を経て支払われる政策活動費であると認識して受領し、政治資金収支報告書には記載していませんでした」などとコメントしています。

 地元の有権者は…。

70代女性:
「あきれますね。もっとしっかり市民のことを考えてやっていただきたいですね」

80代男性:
「出てきてちゃんと話をすべきだと思いますね。そういう責任が政治家にはあると思います」

 同じく安倍派で、5000万円を超えるキックバックを受け取った疑いがもたれている岐阜県選出の大野泰正参院議員は13日、取材に応じました。

大野泰正参院議員:
「捜査に協力して、一つ一つ丁寧に皆さまにご説明できる時が来ましたら、しっかりと説明をさせていただきたい」

Q.パーティー券の会計は秘書が担当している?
大野泰正参院議員:
「すみません、そういうことも含めて今捜査中ということでありますので」