今シーズン最強クラスの寒気は、17日から18日にかけて日本海側を中心に影響を及ぼしました。岐阜と名古屋では17日に初雪が観測されるなど、東海3県にも冬らしい光景をもたらしました。

 岐阜県の山間部では17日から18日にかけて断続的な雪となり、岐阜県高山市では18日朝、最低気温が氷点下2.4度を観測し今シーズン一番の冷え込みとなりました。

 上空の寒気の影響を受け、18日は岐阜県の広い範囲に加え、愛知県蒲郡市や三重県尾鷲市などで今季最低気温を記録しました。

 通勤時間の名古屋では、厚手の上着にマフラーと、皆さん寒そうにしていました。

【動画で見る】名古屋のうどん店「9割9分が味噌煮込み」今季最強クラスの寒気が到来 東海3県も暖かさから一転“冬”に

女性:
「めちゃくちゃ凍えるなと思って、手袋しました」

別の女性:
「顔がすごいひんやりして、痛い寒さだなと」

 名古屋市東区の老舗うどん店「みそ煮込の角丸」は開店と同時に大忙しで、ランチタイムは満席が続きました。

男性客:
「しみますね。昨日から一気に寒くなったじゃないですか」

別の男性客:
「最高ですね。アツアツでめちゃくちゃうまいです。寒い日は味噌煮込みじゃないですか」

みそ煮込の角丸の日比野さん:
「今日はすごいですね。ほぼ9割9分と言っていいぐらい、味噌煮込みが占めています。(客は)いつもより多いですね。先週は暖かかったので」

 三重県熊野市では16日、最高気温25.1度を記録しました。真冬の12月に夏日となるのは、三重県では8年ぶりです。

熊野市民(16日):
「極端にこの時季にしてはすごく暑い、汗ばむくらいの。例年にない暑さだね」

 関東地方でも、神奈川県小田原市で最高気温26度など、各地で夏日が相次ぎました。季節外れの暖かさがやってきた理由について、福島気象予報士に聞きました。

福島智之気象予報士:
「1番の理由はやはりエルニーニョ現象の影響で、2023年は『暖冬傾向』にあるということです。元々、暖かい空気が流れ込みやすい状況にはあったんですけれども、15日には日本海側に低気圧があって、そこに向かってさらに暖かい空気が流れ込んでいました」

福島智之気象予報士:
「それが17日に一気に変わりました。前線や低気圧が通過したことによって、今度は大陸の方から強い寒気が流れ込んできたんです。今週はまた別の低気圧が通過する予報になっていて、さらに強い寒気が流れ込んでくることになりそうです」

 東海3県では20日にかけて寒さが和らぐ見通しですが、21日以降は再び寒気が流れ込み、週末にかけて厳しい寒さが予想されています。