急激な温度の変化で身体にダメージを与える「ヒートショック」ですが、家の中での体調管理にも注意が必要です。

 暖かい部屋から寒い脱衣所や風呂場などに行くと、激しい温度変化で血圧が上がり続けます。この状態で熱い湯船につかると、血圧が急激に下がってヒートショックを起こしやすくなります。心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害を起こしかねません。

 全国ではおよそ1万7千人が、ヒートショックに関連して入浴中に死亡したと推計した調査もあります。同じ年の交通事故による死者数の3.5倍以上です。

 予防のために対策をとることが大切です。

 寒い脱衣所には、小さなものでもいいので暖房器具を置いて暖めておくこと。風呂場では、シャワーを使ったり、風呂のふたを開けて暖めるのも一つで、風呂に入る際にはしっかりとかけ湯して体を温めるのも大切です。

 風呂の温度は41度以下、10分くらいの入浴がいいとされています。

【動画で見る】家でもお風呂などで注意…急激な温度変化で身体にダメージ『ヒートショック』約1万7千人が関連死との推計も

 ヒートショックは高齢者がなりやすいといわれているため、この季節は家族が「湯加減どう?」などと声をかけるようにしておくと、もしもの事態を回避できるかもしれません。今後も、急な寒さに注意が必要です。