1月4日は、多くの企業などで“仕事始め”となりました。東海3県の県庁では、仕事始め式や知事の年頭会見などが開かれましたが、例年とは異なるスタートとなりました。

 4日朝、名古屋市の中区役所を訪れた河村市長は、新型コロナの影響で4年前から「仕事始め式」を中止していることから、各フロアを回って職員らを激励しました。

 区役所の館内放送で呼びかけたのは、能登半島地震についてでした。

河村名古屋市長:
「中部地区の仲間の都市でございますので、全力で応援していただけますよう、皆さまにはよろしくお願いいたします」

 名古屋証券取引所には、晴れ着姿の女性たちが集まっていました。2024年、最初の取引となる大発会が開かれました。

名古屋証券取引所の竹田正樹社長:
「相場格言では『辰巳天井』ということで、上昇相場が期待できる年と言われております」

 相場が高値を付けるといわれる辰年に期待を寄せましたが、お祝いムードではありません。

名古屋証券取引所の竹田正樹社長:
「この度の能登半島地震により被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます」

 竹田正樹社長の冒頭あいさつは、能登半島地震の被災者へお見舞いから始まりました。日経平均株価は震災に伴う先行きへの不安や警戒感が広がり、去年2023年の終値から一時700円以上値を下げてスタートしました。

 岐阜県庁でも「仕事始め式」が開かれ、古田知事は地震と羽田の事故についてふれました。

古田岐阜県知事:
「明けましておめでとうございます、と言いたいところなんですけれども、能登半島地震、そして羽田事故と、新年早々相次いで厳しい事態が起こっております」

 約250人の幹部職員を前に訓示した古田知事は、能登半島地震について、岐阜県の総力を挙げて支援をするよう呼びかけました。

古田岐阜県知事:
「明日は我が身ではなしに、今日の我が身として、本県として総力を挙げて支援をしていこうと」

 愛知県の大村知事も年頭会見に先立って防災服で会見に臨み、能登半島地震への対応について説明しました。

大村愛知県知事:
「被災地域への支援に、全庁一丸となって迅速に対応してまいります」

 異例の幕開けとなった2024年ですが、大村知事はその後の年頭会見で恒例の書初めを披露。辰年の龍になぞらえ、この1年への期待を語りました。

大村愛知県知事:
「龍躍雲津(りょうやくうんしん)。天高く舞い上がる龍のごとく、勢い盛んに愛知が成長・発展し、大きく躍進する1年にしてまいりたいと考えております」