愛知県阿久比町の住宅で13日、男性の遺体が見つかった殺人事件で、この家の住人の運転免許証を持つ男が、静岡県内で逮捕されていました。

 13日午前10時20分頃、愛知県阿久比町にある、周りを木々に囲まれポツンと立つ1軒の住宅の庭で遺体が見つかりました。

 首に絞められたような痕があることなどから、警察は殺人事件と断定し捜査本部を設置しました。

 遺体はこの家の50代の男性とみられていますが、死後1カ月ほどが経過し、上からマットレスが被せられていました。

【動画で見る】静岡で逮捕の男が“住人の免許証”持つ…殺害された男性の遺体見つかった愛知の住宅「探さないで」等のメモが

 失踪を装って事件の発覚を遅らせようとしたのか、住宅の中には「探さないでください。もう1度やり直して帰ってきます」といった趣旨のメモが残されていました。

 現場近くに住む親族は、男性が既に死亡していたとみられる23年末に異変を感じていたといいます。

住人男性の親族:
「おかしいなと思ったのは去年の12月28日あたり。その時に(男性の弟が)電話をしても通じないということで、心配になって見に行ったけど全然いなかった。大の大人だもんでね、どこか遊びに行っているのかなと」

 殺人事件の発覚のきっかけは、静岡県で起きた別の事件でした。

 遺体が見つかる前日の1月12日早朝、静岡県焼津市の公園の駐車場に停まっていた不審な車を、静岡県警の警察官が職務質問。目撃者によりますと、奥の駐車場に停まっていた車をパトカー5台以上が取り囲んでいたということです。

目撃者:
「軽四かな。色はシルバーかグレー、そのような色だと思う。駐車場の奥に停まっていた。回りを囲んでいたもんでね、警察官が」

 静岡県警は、愛知県内の30代の女性を車の中に監禁していたとして、38歳の男を緊急逮捕しました。

 逮捕された男は、阿久比町の男性の運転免許証を持ち、周囲に「人を殺した」という趣旨の話をしていたといいます。

 これまでのところ、男と阿久比町の男性との接点はわかっていませんが、警察はこの男が、男性の死亡の経緯に関わっているとみて詳しく調べています。