24日の大雪で、車のスリップ事故も相次ぎました。ロードサービス「JAF」の1日に密着しました。

 最強寒波が到来した24日、岐阜県白川村で最大109cm、岐阜市でも最大14cmの積雪を記録しました。

 そんな中相次いだのが、積雪や凍結による車のスリップ事故です。

 道路脇に落ちた軽トラックを手際よく引き上げるのは、JAF岐阜支部の水谷義則さん。水谷さんは24日の午前7時頃から対応していて、そのほとんどが積雪や凍結によるスリップでした。

【動画で見る】融雪剤まく男性がはねられたケースも…雪でスリップ事故等相次ぎ大忙しのJAFに密着「止まれる速度で運転を」

水谷さん:
「畑や田んぼに車を落としてしまう案件がすごく多いです」

 次に向かった現場では、道路脇の側溝に片方のタイヤが落ちていました。

運転手の男性:
「対向車線の車を避ける時に、雪が積もっていたので段差が見えずに落ちちゃった感じです。相当焦りました」

 到着後すぐに引き上げ作業に取り掛かり、細心の注意を払いながら、30分ほどで車を引き上げました。

運転手の男性:
「夜になるかなと思っていたんですけど、昼前に来てくれたので本当に助かりました」

 24日、岐阜県内でJAFが雪関連の事故で対応に向かったのは156件です。県外からも応援が来て、42人の隊員がフル稼働だったといいます。

 東海3県では24日から25日朝にかけて、雪による事故が計885件発生。

 愛知県知多市では25日朝、融雪剤をまいていた80代の男性がスリップした軽乗用車にはねられ、首の骨にひびが入る大ケガをしました。

 軽乗用車はスタッドレスタイヤを装着していましたが、現場は緩い下り坂で、スリップしてそのまま突っ込んだということです。

 スタッドレスタイヤをつけていても起こってしまう雪の事故。運転で注意すべきことを聞きました。

水谷さん:
「スタッドレスをはいているからといって過信するのではなく、タイヤチェーンまで考えてもらえれば一番安全かなと思います。ゆっくり運転していただく、スピードを控えて車間距離を広げて、止まれる速度で運転してもらうのがいいかなと思います」