将棋の藤井聡太八冠が、地元で大好きな電車をPRです。名鉄瀬戸線、通称“瀬戸電”に「将棋とれいん」がお目見えし、出発式が行われました。

 12日、名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅に、藤井聡太八冠は駅長姿で登場しました。

 到着した電車には、将棋の駒のステッカーが貼られていました。これは、名古屋鉄道が瀬戸線の活性化のため、日本将棋連盟とコラボして作った「将棋とれいん」です。

【動画で見る】藤井八冠が地元の“瀬戸電”で「密かに興奮」名鉄瀬戸線の将棋とれいん出発式に出席し車内アナウンスも

 藤井八冠が出発の合図をすると、母校の效範小学校の子供達と車内へ。中には藤井八冠らが作った詰将棋などがずらりと並んでいます。

<藤井八冠によるアナウンス>
「皆さまこんにちは、藤井聡太です。今日は『将棋とれいん』にご乗車いただきありがとうございます。この電車は尾張旭行きです。車内には私が作成した詰将棋の問題も掲示されていますので、ぜひチャレンジしてください」

 車内では、藤井八冠への質問コーナーもありました。

男の子:
「将棋以外の趣味はありますか?」

藤井八冠:
「将棋以外にも好きなことが色々あって、特に好きなのが、ちょうど今も乗っている鉄道です。家でも鉄道のシュミレーターゲームなどをすることもありますし、電車に乗るのも大好きで、今日はこういう特別な列車に乗ることができて、私自身も密かに興奮しているところです」

別の男の子:
「生まれ変わるなら何になりたいですか?」

藤井八冠:
「それは考えたことがなかったです。なかなか最後に難問がきてしまいました。生まれ変わったら、今度は電車の運転手とかを目指してみるのもいいかなと思っています」

 子供たちの質問に答えながら、尾張旭駅まで約10分間の電車旅を楽しみました。

<藤井八冠によるアナウンス>
「間もなく尾張旭、尾張旭、終点です」

藤井八冠:
「車内アナウンスをさせていただく経験は本当に貴重ですので、すごく緊張しました。もっと実際のアナウンスを聞いて密かに練習して、またこういった機会をいただきましたら、今回よりもうまくできるようにしたいなと思います」

 瀬戸市民に長年親しまれている「瀬戸電」。やはり思い入れも強いようです。

藤井八冠:
「瀬戸線は子供の頃から乗っている路線で。非常にカーブが多いというのがあって、運転士の方は大変なのかなと思ったりもするんですけど、乗っている方としては景色の変化もあったりして、乗っていて楽しい路線かなと思っています。(Q.棋士の誰と乗りたい?)師匠の教室が瀬戸線の沿線にありますので、まずは師匠と一緒にぜひ乗りたいなと思います」

「将棋とれいん」は、瀬戸線で1編成のみで1か月間限定です。運行情報は名古屋鉄道のホームページにも掲載されます。