3月3月、日経平均株価が初めて4万円を超えて注目されましたが、もう一つ、史上最高値を更新しているのが「金」です。名古屋の三越で開かれた金の販売会にも、その影響がでています。

 中区の名古屋栄三越で20日から始まった「黄金展」。会場には黄金に輝く今年の干支・辰の置物に、毛の一本一本まで精密に作られた鷹。

 入口では三越のシンボル、ライオン像までが金になり、来場客を迎えます。三越の創業350周年を記念して作られた黄金のライオン像は、青銅製のものに金箔を約3000枚貼り付けました。

【動画で見る】“黄金のライオン像”も登場… 三越で『黄金展』総額約10億円・約300点を展示販売 金価格は過去最高値更新

女性客:
「入り口でいつも見ているのと同じ形だなと思ったら、今聞いたら『(金箔を)貼りました』と」

 会場では金製品約300点が展示・販売され、総額は約10億円です。

 3410万円の純金製の機関車。最高額の茶道具セットは茶釜が2420万円、そして純金3200gを使った風炉は1億780万円、計1億3200万円です。

 実はこの茶道具セットは2023年も販売されていましたが、当時の価格は1億1990万円。1年で1千万円以上値上がりしています。

名古屋栄三越ジュエリーサロンの松本光弘店長:
「史上最高値を更新中でございまして、1g当たり1万1453円でございます。問い合わせのお電話も多く、店頭にも毎日のようにお問い合わせをいただいております」

 円安の影響や中東など世界情勢が不安定なことを受けて、金相場は上昇が続いています。月ごとの平均価格はコロナ禍前の2019年12月の約2倍になり、3月19日には1万1453円と過去最高値を更新しました。

名古屋栄三越ジュエリーサロンの松本光弘店長:
「安定資産として金は注目されていますので、従来ですと株価が上がると金が下がるという図式だったんですけれども、今は株価も上がってなおかつ金相場も上がるという現象が続いております」

 投資の対象としても人気の「金」ですが、なかなか手が届く金額ではありません。

女性客:
「あの辺りの手が出そうなものは綺麗でいいなと思いました。いいものがあればという感じですね」

男性客:
「資金があったら(欲しい)。宝くじが当たったらね」

「黄金展」では他にも、五月の節句にちなんだ純金の兜なども販売されていて、3月26日まで開かれています。