2891日ぶりの単独首位!中日は何が変わったのか OB岩瀬さんが挙げた“2人のキーマン”とチームの意識
ドラゴンズは4月9日のベイスターズ戦に勝ち、2891日ぶりの単独首位に立ちました。いま、ドラゴンズが絶好調です。
10日のベイスターズ戦では、初回に細川成也選手のタイムリーヒットで先制し、 2回には高橋周平選手のタイムリーなどで2得点、3回にも2点を奪い、5対1とリードを広げました。
6回には4番・中田翔選手のレフトへのタイムリーヒットで6対1とし、3年ぶりの5連勝で首位をキープしました。
中田選手は今シーズンは既に8打点で、リーグ2位タイの活躍です。
中田選手:
「ピッチャー陣もすごく頑張ってくれていますし。1試合も気を抜く試合は今後もないですから、自分たちのプレーをしていけたらいいなと思います」
通算407セーブ、ドラゴンズの黄金時代を支えたレジェンド・岩瀬仁紀さんに、ここまでの中田選手の活躍について聞きました。
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ドラゴンズOBの岩瀬仁紀さん:
「中田選手なら何とか点を取ってくれるんじゃないかという感覚が生まれて、ピッチャー陣も慌てなくていいというところで、良いピッチングができているのかなというふうにも見えます。(打者は)去年までは誰かに頼る感じでやっていなくて、自分が自分がというところでバッティングも苦しかったんじゃないのかなと。中田選手が来たことで、今度は中田選手につなげばという意識になります」
そして、岩瀬さんがもう1人キーマンに挙げたのが田中幹也選手です。
岩瀬さん:
「セカンドが埋まったというのは、非常にチームにとってもプラスになっている」
田中選手はプロ2年目で、守備範囲の広さが魅力です。4月2日の巨人戦では、センターに抜けそうな当たりに追いつきジャンピングスロー。ファンからは「まるで忍者」との声もあがりました。
岩瀬さん:
「野球をよく分かっている、野球センスがすごくある選手なので、状況判断でバッティングを変えたりとか、きっちり送るところはきっちり送れますし、数字には表れないところでチームにアシストしているなと」
好調ドラゴンズの影響は、名古屋駅のエスカ地下街にあるグッズショップにも及んでいます。
店内の所々に「SOLD OUT」の文字。
ドラゴンズストアナゴヤの店長:
「中田選手もちょうど昨日入荷いたしましたが、残り5点となっておりますので、大変人気でございます」
人気の中田選手や細川選手のタオルには、1人1枚の購入制限です。ユニフォームもやはり中田選手の6番が一番人気です。
ファン歴20年以上の女性:
「父に買ってきてくれと頼まれて、中田選手のユニフォームを。どこにも売っていないけど、ここにはあるって」
ファン歴40年以上の女性:
「みんなで色々なLINEで、いつも『どらほー』やっています。中田さんと細川君、今までいない大砲がようやくきたかなと。こんなにもホームランを見たことがなかったから嬉しいです。桜と一緒に散らないように」
そして愛知県岡崎市の和菓子店「ますだ家」では、ドラゴンズが勝った翌日は、ドアラの似顔絵などが入った「ドラ焼き」を割引していて、11日も通常5個1200円を1000円で販売しました。
ますだ家製菓の天野義久工場長:
「非常にたくさんのお客さんに来ていただいて。ドラゴンズが勝っていくなら、喜んでやらせていただきたいです」
目指すは13年ぶりのリーグ優勝。岩瀬さんもOBとして期待を寄せます。
岩瀬さん:
「去年戦っていた感じとは全然違うでしょうし。去年までは勝ち方が『どうやったら勝てるんだ』『どうやったら連勝できるんだ』と分からない中やっていたのが、今年は幸先よく連勝もできましたし、良い意味で勘違いしてくれれば。チーム内でこうやったら勝てるというのが分かる状態になれば、チームが強くなりますからね」