岐阜県各務原市にある「キッチンTAKU」は、地元はもちろん、遠方からも客が訪れる人気の喫茶店です。名物は、ボリューム満点の料理と、家族で守り続けてきた変わらぬ味。74歳の店主と家族の情熱が詰まった店の魅力に迫ります。

■遠方からも客が訪れるボリューム満点の喫茶店
 1986年創業の「キッチンTAKU」。長年地域に親しまれてきたこの店は、居心地の良さと“お腹いっぱいになれる喫茶店”として知られています。

【動画で見る】「盛れるだけ盛る」コーヒーが不得手な喫茶店が力を注ぐ“メガ盛りメニュー” 物価高でも変わらぬ量と人情

客:
「喫茶店というよりも、ご飯を食べに来ています」
別の客:
「コーヒーではなく、いつもランチに」

実はこの店、コーヒーには、あまり力を入れていないといいます。

長女の千絵美さん:
「喫茶店ですけど、父も母も私もコーヒーがそこまで得意でなくて…」

その代わりに力を注いでいるのが、料理のボリュームです。

店主・加藤信時さん(74):
「お客さんにアピールするためには、大きくないと」
妻・富士美さん:
「たくさん食べて欲しいし、盛れるだけ盛ろうと」

■ビッグサイズのから揚げとエビフライ5本の定食
 一番人気のメニューは「若鳥のから揚げ定食」(1150円)です。

客:
「外はカリッと、中はジューシー」
別の客:
「ボリューミーで大好きなので、ペロッといけちゃいます」

カットした鶏もも肉に、ショウガやニンニクなどで下味をつけ、しっかりもみ込みます。

信時さん:
「やわらかくするには、少し牛乳を入れる」

一皿に、ビッグサイズのから揚げを6個盛り付けます。

ほかにも、モチモチ麺に特製ソースを絡めて鉄板で味わう「焼きそば定食」(1200円)や、1日かけて煮込む「自家製チキンカツカレー」(1150円)など、ボリューム系メニューが並びます。中でも、客の心をがっちりつかんでいるのが「本気のエビフライ定食」(1400円)です。

客:
「エビフライを食べたくなったらここ。ここにしか来ていない」

エビフライを担当するのは、妻の富士美さん。柔らかく甘みがあるバナメイエビを下処理したあと、手でまっすぐに伸ばすのがポイントだといいます。

富士美さん:
「エビの伸ばし具合は感覚です。この分厚さが大事」

このひと手間が、プリプリとした食感を生み出します。仕込みは毎日100尾以上。決して楽な作業ではありません。

富士美さん:
「毎日大変ですけど”おいしかった”と言ってもらえると疲れがとびます」

衣はプリプリ感を邪魔しないよう薄めにし、キメの細かいパン粉を使用。ぜいたくに1人前5本と決めたのは、長女の千絵美さんです。

千絵美さん:
「色々な店で食べてきて、エビフライが2~3本では全然足りない。自分が食べたい5本にしました」

酸味が効いた自家製タルタルソースとともに味わいます。

客:
「衣がサクサクで、ボリュームがあっておいしい」

■昔と変わらずご飯の大盛も続ける
 料理だけでなく、ご飯の量も変わりません。

客:
「3倍くらいの量が来て、びっくりしました」
信時さん:
「(ご飯は)昔からずっと変わらない量」

物価高が続く中、このスタイルを続けるのは簡単ではありません。

富士美さん:
「企業努力ですね。安い店を回ったり、スーパーをあちこち行ってみたり」

家族の工夫と努力に支えられ、変わらぬボリュームを守り続けてきました。

地域の人たちに親しまれる喫茶店「キッチンTAKU」。ボリュームと人情を武器に、今日も多くの人の胃袋と心を満たしています。

2026年1月14日放送