果物店の3代目が一念発起…60代で店を閉めて始めたフルーツ専門カフェが人気店に 客に届いた“果物愛”


 名古屋駅近くの路地裏に、旬のフルーツをふんだんに使ったパフェで人気の隠れ家カフェがあります。店主はパティシエ経験のない64歳の男性。果物店で培った経験を生かし、60歳を超えて挑んだ新たな夢。その魅力に迫ります。

■フルーツが自慢の人気カフェ
 名古屋駅から徒歩6分の路地裏に2025年10月にオープンした「日々の果物」。その名の通り、果物を使ったメニューが自慢のカフェで、店内はイギリス風のクラシカルでエレガントな雰囲気に包まれています。

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日比野さん:
「果物店を代々やっていて、私は3代目。こういうお店をやりたいと思って始めました」

店主の日比野洋三さん(64)は、40年以上果物店を営んでいましたが、7年前に閉店。そして去年、長年の夢だったフルーツ専門カフェをオープンしました。

現在は、妻の真弓さん、娘の由依さんとともに、家族3人で店を切り盛りしています。

果物へのこだわりは並々ならぬもの。1日は仕込みから始まります。

日比野さん:
「長野県の南水という梨。甘みがあって日持ちがいい」

長年の経験で培った目利きを武器に、自ら市場で仕入れた新鮮な果物を丁寧にカットしていきます。

■フルーツたっぷりの限定モーニング
 この日は土曜日。開店と同時に多くの客が訪れました。目当ては、土日祝日限定のフルーツたっぷりのモーニング。

客:
「モーニングで少しぜいたくしようと思って」
別の客:
「パンにいちごがのっているのは珍しくて、見た目も楽しいです」

「季節のフルーツと生ハムのオープンサンド」は、スープ、サラダ、カットフルーツが付いてドリンク代にプラス800円です。

フルーツ店ならでは、ドリンクにもこだわりがあります。

客:
「生搾りの梨のジュースです」

多くの客が、モーニングとフルーツジュースを組み合わせて注文します。

日比野さん:
「素材が良くないといい味は出ない。素材そのものの味を楽しんでほしい」

■朝から人気のフルーツたっぷりのパフェ
 名物はモーニングだけではありません。朝の時間帯から、フルーツをふんだんに使った豪華なパフェも提供されています。

客:
「すごく甘い」
別の客:
「前に1人で来てパフェがおいしかったので、今日は友達を誘って来ました」

日比野さん:
「朝はモーニングだけかなと思っていたので、意外でした」

店主の予想を裏切り、朝からパフェを注文する客が多いといいます。旬のフルーツを厳選しているだけに、その味は折り紙付きです。

■美しく盛り付けられたプリンアラモード
 さらに人気なのが、美しく盛り付けられたプリンアラモードです。

客:
「プリンの周りにいろいろなフルーツがのっていて、新鮮でとてもおいしいです」

「きび糖プリンアラモード」(1680円)は、さまざまなフルーツを一度に楽しめる一品。レトロブームもあり、パフェと並ぶ人気メニューとなっています。

この見事な盛り付けは、すべての日比野さんの手によるものです。

日比野さん:
「フラワーアレンジメントのように、フルーツアレンジメントを独自でやっていました」

果物店時代に、贈答用に手がけていたフルーツアレンジメントが好評で、その技術や発想が今のパフェ作りに生かされています。

味も見た目も評価され、週末は夕方まで予約で埋まることもある人気店に。日比野さんも1日中立ちっぱなしでパフェを作り続けます。

日比野さん:
「今日は朝から何も食べていません。大変ですが“おいしかった”の一言で頑張れます」

なぜ果物店を閉めてまでカフェを始めたのでしょうか。

日比野さん:
「昔は家族で果物を食べるのが当たり前でしたが、手間だしゴミがでる、などの理由で食べる機会が減ってきている。その手間をこちらが省いて、もっとおいしい果物を食べて欲しい」

果物の魅力をもっと多くの人に伝えたい。その思いがカフェ開業の原点でした。

果物の力を信じて。64歳の挑戦は、今日も誰かの“おいしい笑顔”を生み出し続けています。

2026年3月25日放送

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