「ファンは弱い時も応援する」サカナクション山口さんが気付いた“うつ病の自分とドラゴンズ” 一生応援される音楽を

中日ドラゴンズの広報アンバサダーに就任した、人気ロックバンド『サカナクション』の山口一郎さん。うつ病に苦しみ、一時は音楽さえ手に付かなくなった中、唯一離れなかったのがドラゴンズでした。
苦境のドラゴンズを支え続けるファンの姿に自らを重ね、「一生応援される音楽を」と決意を新たにしたことを明かしました。
■ドラゴンズファンになったキッカケ
山口さん:
「父親が岐阜県の飛騨金山出身で、小さい頃から父親がドラゴンズファンだというところで、北海道出身なんですけど、ドラゴンズを応援するかたちになってましたね。少年野球をやってたんで、僕一人だけドラゴンズのキャップをかぶって、みんなジャイアンツですよ」
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「僕ミュージシャンなんで、音楽でもそうだったんですけど『みんなが好きなものを好きと言いたくない』というか。自分が作る音楽もそういう傾向があって、クラスで30人いるとしたら、20人に好きって言ってもらうものは作れないけど、1人か2人に深く刺さるものだったら作れるよねみたいな。そういう気持ちで音楽を作ってきたところもあるので。北海道の中で『俺はドラゴンズを応援してる』『彦野選手が好き』みたいな」
Q.ミュージシャン・山口一郎さんの考え方の原点はドラゴンズ?
山口さん:
「かもしれないですね」
■いま注目している選手は
山口さん:
「まずピッチャーでしたら、やっぱり僕は今年も大野投手ですよね。若手の投手、高橋投手、金丸投手、この2人は絶対的に今後中日を支えていく2人なので、活躍してもらわないと困る。中西投手、櫻井投手もまだ新人ですけど楽しみですよね」

「ベテランの投手がここで活躍してくれないと、中日の投手陣は締まらないと思うんですよ。そこでやっぱり大野投手、去年もカムバック賞でしたけど、今年も10勝やってくれると、これはもうドラゴンズは本当に強いですからね」

「根尾昂投手、明らかに球筋変わりましたよね。投手に変わったばかりの時の、あの時の球の感じが戻ってきたなと。僕はでもね、先発やってほしい。打撃を見たいですよね。9番根尾、これ見たい!負けていい。負けていいから根尾先発で、9番根尾を1回見させてほしい。これでもし根尾が先発やって、5回無失点で2ホーマーとか打ってみてくださいよ。『根尾ひょっとして野手いけるんじゃない?DHいけるんじゃない?』みたいな」
■“うつ病”とドラゴンズ
2022年、山口さんはうつ病にかかりました。2年間の休止を経てバンド活動を再開しましたが、今も病気と闘っています。
山口さん(2025年1月のYouTube配信):
「うつ病になってさ、希死観みたいなものと闘いながらやってたけど。あとはここからはさ、あとはもう未来よ。同じ病気で苦しんでる方とかさ、僕とは違うけど苦しんでる方がいっぱいいて、僕の活動が励みになってるって言ってくれる人もいっぱいいるわけよ」
山口さん:
「うつ病になった時に、まず最初にできなくなったのが音楽だったんです。好きなものからできなくなるって本当だなと思ったんですけど。釣りも好きなんですよ。釣りもできなくなって、大好きなドラゴンズも離れていくのかなと思いきや、ドラゴンズだけはうつ病の状態でもちゃんと好きでいられたんですよ」

「僕が病気で苦しかった時、ドラゴンズも弱かったんですよ。すごくドラゴンズもしんどい時期だったんですね。その中でもファンの人たちは一生懸命応援してたわけですよ、ドラゴンズを。弱いドラゴンズをね」
「僕も音楽の活動ができてない中で、自分を忘れられてしまうんじゃないかとすごく不安だったんですけど。そんな中、ドラゴンズを弱い時も応援してくれる人たちがいるってことは、自分が苦しい時にもずっと応援してくれている人たちがいるんだろうなって、そこにうまく切り替えられたというか。自分もやっぱりドラゴンズを一生かけて応援するんですよ。自分の音楽も一生かけて応援したいって思ってもらえるような音楽を作ろうという、そういう気持ちになれたのが大きいですね」
Q.今も闘病中というか状態が良くない時が?
山口さん:
「この病気は一生付き合っていく病気なんで、いい時も悪い時もありますけど。今もなお、音楽をやりながら闘っている感じです」
■“推し活”とドラゴンズ
2025年、中日ドラゴンズの主催試合の観客動員数は、過去最多の252万832人。女性ファンと子供たちが増えています。
今、3人に1人が“推し活”をしているといい、市場規模は3.8兆円です。空前の推し活ブームについて、山口さんは…。
山口さん:
「みんな社会に対して不安だったり、不満があるんですよ。それを解消したり忘れるために、推し活っていうものを利用してるんじゃないかなと思っていて。野球ってすごく推しやすいと思うんですね。試合を見て、見るだけで応援になるわけですから。だから僕は野球をもっと見てほしいですね」

「権藤さんの解説を見て、推してほしい。そうすると野球の面白さが分かるんですよ。配球がどうとか、『このあと外角来るよ』『内角来るよ』『何でそれを打たないんだお前は』、みたいな解説を聞いて初めて野球を見ると、野球ってこういうスポーツなんだって目に見えない部分が見えてくるので」
山口さんは2026年1月、中日ドラゴンズの広報アンバサダーに就任しました。就任式で山口さんが指摘したのは、「ドアラの存在が“こすられ過ぎている”」ということでした。
山口さん(2026年1月の会見):
「野球の試合に足を運んでくださる方がたくさんいる中で、グッズの売り上げがあまりにも低すぎるなと。あとドアラの存在がですね、こすられ過ぎているなと」
山口さん:
「ドアラはドラゴンズの大きなキャラクターであり、武器じゃないですか。ドアラ1人の負担が大きくなってきてて、ドアラだけに頼っているわけにはいかないなと思っているんですよ。ドアラに対するライバルみたいな関係性みたいなものを作った方がいいと思っていて」

「『ブラックドアラ構想』、ドアラのライバルみたいなものを作った方がいいんじゃないかなと。ブラックドアラもオーディションで決めたらいいかなと思って、それもYouTubeで配信していいんじゃないかなと。ドアラと7回とかに対決してもらうといいんじゃないかなと。プロレスとかもヒール(悪役)がいないと盛り上がらないじゃないですか」
■山口さんが選ぶ『歴代ベストナイン』
山口さん:
「ドリームチームを作れってこと?うわぁー!ピッチャーは…今中さんじゃない、やっぱり。ショート立浪さん、これはもう絶対ですよね。こーれ難しいねぇ!福留さんは絶対外せないでしょ、ライトか。ファーストウッズでしょ、これはもう絶対でしょ。サードねぇ…ちょっと待って、落合博満さんいるじゃないですか。全盛期ですもんね。岩瀬さんは絶対でしょ。8回は浅尾さんとか、やばすぎでしょ。郭源治7回とかにいかせて。これはありだなぁ。この監督やりたい、この監督やりたいなぁ!」

<山口さんが選んだベストナイン>
ピッチャー 今中慎二
キャッチャー 谷繁元信
ファースト タイロン・ウッズ
セカンド 荒木雅博
サード 落合博満
ショート 立浪和義
レフト 和田一浩
センター 大島洋平
ライト 福留孝介
中継ぎ 郭源治
中継ぎ 浅尾拓也
抑え 岩瀬仁紀
子供の頃から40年近くドラゴンズを愛し続けてきた山口さん。その野球の楽しみ方は?
山口さん:
「野球の楽しさって、“ドキュメンタリー”だと思うんですよ。選手が入団して引退するまでの、どういうふうに野球生活を送るかという。ましてや遡ると高校3年生まで野球づけで大学4年間も野球づけで、プロ野球に入ってきて社会のことも何も知らない中で、野球で活躍して給料が上がって、どんな大人になっていくかっていう過程も見れるのが野球の面白さだと思うんですね。だからそういう部分で野球を応援するっていうのは、結構面白いんじゃないかなと思いますけどね」
2026年4月6日放送

