祖父の味を再現…老舗味噌蔵が手がける人気店の新メニュー『すずみそ煮込みうどん』母娘の思いと味噌へのこだわり


 愛知・西尾市の老舗味噌蔵が手がける人気店に新メニューが登場。祖父の味を再現した木曜限定の「すずみそ煮込みうどん」には、母娘の思いと味噌へのこだわりが詰まっています。

■味噌料理店に新メニュー登場
 愛知県西尾市で1950年に創業した味噌蔵「すずみそ醸造場」は、大豆に直接こうじ菌を付け発酵させる特有の技法です。木桶の中で1年半かけて仕込まれ、大豆の豊かな風味と深い味わいの豆味噌が生まれます。

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この自慢の豆味噌をもっと知ってもらおうと、2024年にオープンしたのが「suzumiso別邸」。地元でとれた新鮮なサバを使った「サバの味噌煮」や、ブランド豚を使った「味噌カツ」など、味噌料理が評判を集めています。

店を切り盛りするのは、店主の石原寿理さんと母・みゆきさんの母娘。新メニューとして登場したのが、木曜限定の「すずみそ煮込みうどん」(1380円)です。

客:
「染みます。モチモチでおいしい」
別の客:
「名古屋の味噌煮込みとは違う、優しい味がします」
寿理さん:
「おじいちゃんの味噌煮込みうどんです。ふるさとって感じで、私たちの原点ですね」

■祖父の味を再現した一杯
 寿理さんの祖父・友平さんは、味噌づくりと並行してうどん店も営んでいました。看板メニューは、手打ち麺を使った「みそ煮込みうどん」。寿理さんも子どもの頃によく食べていたといいます。

寿理さん:
「子どものときにおじいちゃんのうどんが大好きでした。お客さんがたくさん来てくれてうれしかった思い出が残っています」

今は亡き祖父の味は、レシピも写真も残っていません。寿理さんは、記憶を頼りにその味を再現しようと試みました。

味の決め手は、もちろん「豆味噌」。だしはカツオやサバなど4種類をブレンドしています。

みゆきさん:
「三河湾に面した漁師町で、魚に合うように作られたのが『すずみそ』なので、魚介となじみやすく風味もあります」

味噌蔵の歴史を感じさせる、やさしいスープに仕上がっています。具材にはシイタケやネギに加え、地元のブランド豚「吉良里(きらり)クイーンポーク」を使用。キメ細かく、脂に甘みがあるのが特徴です。

寿理さん:
「おじいちゃんのうどんも豚だったので、豚肉がうちの味噌によく合う」
みゆきさん:
「コクが出て豚肉の脂がとても合うから、家でやる時も豚肉でやっていました」

麺は地元の製麺所に依頼しました。

客:
「おじいちゃんが手打ちで打っていたうどんにすごく近い。コシがあってモッチリしていてとてもおいしいです」

■おじいちゃんの味をもう一度
 手打ちの再現は難しいものの、祖父の味に最も近い生麺を使用。鍋で20分ほどゆでた後、水で締めツルっとしたのど越しに仕上げます。さらに地元産の濃厚な卵を落とし、ひと煮立ちさせれば「すずみそ煮込みうどん」の完成です。

豆味噌のコクと魚介だしが織りなす風味抜群の味わい。モチモチの麺に、豚バラ肉の脂の甘みがよく合います。

客:
「コクもあって甘みもある。飽きがこない」
別の客:
「この味をみんなに食べてほしくてお店を始めたのだろうなと思って。食べられてよかったです」

多くの客を魅了するこの一杯。祖父の味をもう一度届けたいという思いは、1年半前に店を始めたときからの夢でした。

寿理さん:
「一番やりたかったことなので、これが全てです。おじいちゃんとおばあちゃん喜んでくれているかな」
みゆきさん:
「娘の方が念願でした。私はそれに応えようとしているだけです」

まかないでも味を確かめ続ける2人。

寿理さん:
「のど越しがよくてツルツル。これです、おじいちゃんの味噌煮込みうどんですね」

「すずみそ煮込みうどん」の一番のファンは、寿理さんとみゆきさんなのかもしれません。

寿理さん:
「やっぱりお味噌が一番要だと思いました。まだまだこれからですけど、どうぞいらしてください」

祖父から受け継いだ味と家族の思いをのせた一杯が、きょうも訪れる人の心と体を温めています。

2026年4月1日放送

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