盗まれたレクサスが伝える“対策の重要性”…犯人の7割が諦める『5分』を稼ぐためには 警察が推奨する「最強ハンドルロック」も

自動車盗の被害が後を絶たない。窃盗グループの最新の手口から車を守るために何が出来るのか。“最強”のハンドルロックから後付けのセキュリティ装置など、カギとなるのは「犯行に時間をかけさせる」対策だ。
■未遂含め年間1000件超…盗難対策をするオーナーたち
名古屋市港区のポートメッセなごやで3月に開かれた、SUVのイベント『GMG FES 2026』。好みの部品をカスタマイズしたり、カラフルにラッピングしたりしたトヨタ・ランドクルーザーがずらりと並び、オーナーやファンが集まった。
会場の一角に展示されていた、痛々しく壊れたレクサスRX。愛知県内で盗まれ、警察から追跡を受ける途中に事故を起こした車で、特に自動車盗の被害が多いSUVのオーナーに、注意を呼び掛けるために展示されていた。
【動画で見る】盗まれたレクサスが伝える“対策の重要性”…犯人の7割があきらめる『5分』を稼ぐためには 警察も推奨する“最強ハンドルロック”も

2025年、未遂を含めて1051件の被害があった愛知県。1日におよそ3台が狙われた計算になる。多くの人が、なんらかの自動車盗対策をしているようだ。
ランクルのオーナー:
「窃盗犯か分からないが、(車の)警報を鳴らされたことがある。毎日おびえながらじゃないですけど、すぐとられる車なので、とられないような対策をしながら乗っています」
「車にショックとかがあると、自分のスマホに通知も来ます。『運転席のドアを閉めました』という感じに自分の行動が出てくる」
■愛車を守るための対策グッズは 一番人気はハンドルロック
中部地方最大の売り場面積を誇る、名古屋市港区の「スーパーオートバックスNAGOYABAY」。2025年11月のリニューアルを機に、防犯グッズの売り場を大きく広げたという。
早川誠副店長:
「以前はこの半分くらいしか売り場面積なかったんですけど、リニューアルを機に売り場を拡大した」
HORNETの『リレーアタック対策ケース(税込2178円)』は、スマートキーから出る電波をキャッチしてロックを解除してしまう手口「リレーアタック」の対策グッズだ。手のひらサイズで、電波を遮断する素材でできている。

車内のサンバイザーに取り付けるHORNETの『ワンタッチカーセキュリティ(税込3万2780円)』は、超音波センサーでドアが開いたことなどを感知すると、音と光で窃盗犯を威嚇する。
およそ100アイテムを扱う中、最も売れているというのが「ハンドルロック」。ハンドルの回転を物理的に制限して、窃盗犯が車を持ち出せないようにする定番の防犯グッズだ。

早川誠副店長:
「取り付けが伴うものは半日や1日、作業時間がかかりますけども、ハンドルロックはその場で買って持って帰るだけなので」
“最強”をうたい、警察も推奨するハンドルロックが、キタコの『SHL-02+プレミアム(税込7万9200円)』だ。支柱が太く、ジュラルミンの硬い素材でできていて、ハンドルの下側に取り付ける。
早川誠副店長:
「物理的に動かそうとするとホーンに当たってしまって、ホーンが鳴ってしまう。(Q.なぜ“最強”と?)支柱の太さと、ハンドルがカットできないように、このカバーがついている」

盗難対策はいたちごっこだ。せっかくハンドルロックを取り付けても、ハンドル自体を切断してロックを取り外す手口も確認されている。
この商品の場合、金属のプレートでハンドルの切断を防ぐほか、無理に動かすとパーツがクラクションに当たり、異変を周囲に知らせる仕組みとなっている。
早川副店長:
「当然、付けているのと付けていないのでは、盗むのにかかる時間が変わるので、盗難されにくくなるのは間違いない」
■ポイントは“時間をかけさせる” 「後付けセキュリティ」で対策
鍵をかけた車に細工をして、わずか数分で盗んでしまう窃盗犯。特殊な機械で車のシステムをハッキングする「CANインベーダー」という手口が主流で、ニュースONEでは過去に、2分ほどでロックの解除ができてしまうことを実演した。
カーセキュリティシステムの開発や販売などを行う加藤電機の加藤学社長によると、音や光で犯人に警告するとともに、盗むのに“時間をかけさせる”ことがポイントだという。
加藤学社長:
「“防犯4原則”というのがありまして、『音』『光』『目』『時間』と言われている。犯人は『5分のアタックタイム』と呼ばれる5分を過ぎると、7割が(犯行を)あきらめると言われている。この時間を稼ぐためのツールの導入が重要です」
そのためのより本格的な対策が、カー用品店にも並んでいた「セキュリティ」のシステムだ。

名古屋市天白区の「セキュリティラウンジ名古屋」で、車を買った後に取り付ける“後付けのセキュリティ装置”を見せてもらった。
専用のリモコンでセキュリティをセットした後に窃盗犯が無理にドアを開けようとすると、大きな音で警告してくれる。さらに、エンジンを始動しようとしても警報音が鳴る上、システムが立ち上がらないようにもなっている。
その本体は手のひらサイズほどで、窃盗犯には見つけられない秘密の場所に取り付けて、愛車を守る。

丸山武志店長:
「どう設置しているかというのは秘密なんですけど、犯人が車を盗もうとしたときに、すぐにわかる範囲にカーセキュリティが取り付けられていると外されてしまうものですから、時間をかけて奥底に取り付けをする形です」
一方、光や音と並んで犯人が嫌がる「目」の対策も。愛車を監視する防犯カメラの映像をスマホで確認でき、不審者がいれば声で威嚇もできるシステムだ。スマートフォンに向かって声を発すると、離れた場所にある防犯カメラにその声が届くようになっている。
さらに、カメラはAIで人を認識し、黄色の枠で示してくれる。

猛威を振るう自動車盗。二重三重の対策が求められている。
2026年4月17日放送
※東海テレビ「ニュースONE」では、自動車盗についての取材を続けています。car@tw.tokai-tv.co.jp まで情報をお寄せください。

