鉄板の上でグツグツ…名物が『焼きみそ太きしめん』の老舗めん処 切り盛りする3代目夫婦のアツアツの人情

名古屋駅西で長年愛される老舗めん処「朝日屋」。名物は、鉄板の上でグツグツ煮える「焼きみそ太きしめん」です。300種類を超える豊富なメニューと、名物夫婦のアツアツ人情に迫りました。
■客の8割が注文する看板メニュー
名古屋駅西にある、昭和9年創業の「朝日屋」。みそ煮込みやかつ丼など、およそ300種類のメニューが揃う老舗のめん処です。店を切り盛りするのは、3代目店主の堀場剛さん(63)と妻の美香さん(61)。
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店の看板メニューは、客の約8割が注文するという「焼きみそ太きしめん」(900円)。鉄板の上でグツグツと煮える熱々の一品です。
客:
「とてもおいしかったです」
別の客:
「鉄板にきしめんがのっているのは斬新です」

“太きしめん”という名の通り、使うのは通常の約2倍、幅およそ1.5センチの幅太麺。大きな釜で茹でたあと、冷水でもみ込んでコシを出します。
豚肉と野菜を炒め、出汁を加えてきしめんを投入。さらに自家製の味噌ダレを絡め、熱した鉄板に盛り付ければ完成です。

名古屋名物の「みそ煮込み」と「きしめん」が一度に味わえる人気メニュー。さらに、アレンジメニューも豊富です。
客:
「アレンジの種類が多いので、毎日来ても飽きない」
別の客:
「見た目はカルボナーラ。味はマヨネーズです」
炒めた具材にマヨネーズを絡めた洋風の「焼きマヨ太きしめん」(900円)や、先代から受け継ぐ秘伝の焼肉ダレを使った「焼き太きしめん」(800円)など、個性豊かなメニューが並びます。

さらに今夏は、新メニュー「冷し名古屋カレー太きしめん」(1300円)も登場。キンキンに冷やした鉄板に野菜、とり天、きしめんを盛り付け、特製カレーソースをかけた一品です。
客:
「本格的なチキンカレーっぽいです」
■「いらっしゃいませ!」 名物女将の“時報”が響く店
長年、地元で愛されてきた「朝日屋」。3代目を継いだ剛さんは、平成2年に美香さんと結婚し、30年以上二人三脚で店を守ってきました。
朝5時半過ぎ。店の1日は、剛さんの仕込みから始まります。50年以上使い続ける大釜で、料理のベースとなる出汁を取ります。

そして開店時間が近づくと、美香さんの出番です。
美香さん:
「いらっしゃいませ~!ご利用ください~!」
午前11時。名古屋駅方向に向かって元気よく声を張る美香さん。初めて見た人は驚くといいます。
美香さん:
「お客さんから『私の時報だからやってね』って言われます」
お寺の“時の鐘”ならぬ、美香さんの声で昼が近いと感じるという近所の人たちも。

その声に引き寄せられるように、開店と同時に客が次々と訪れ、「焼きみそ太きしめん」の注文が相次ぎます。
■夫婦で支え合いながら続く老舗の味
「朝日屋」の名物は、焼きみそ太きしめんだけではありません。店では、剛さんと美香さんの“言い合い”も日常の風景です。
常連客:
「よくケンカしていますが、風物詩として楽しませてもらっています」
別の常連客:
「女将が結構きついことを言うけど、大将もわかっていて。コンビネーションは最高です」

美香さん:
「お客さんには“激しいコミュニケーションだから、ケンカじゃないよ”って言っています」
そんな2人ですが、実はとても仲良し。
定休日の日曜日も、早朝から車を走らせ、夫婦で1時間かけて市場へ仕入れに向かいます。休み返上の買い出しには、2人きりで過ごす時間という意味合いもあるそうです。

剛さん:
「愚痴り合いですね。その場だけの話なので、ためているストレスをお互いぶつけ合っています」
週末の夜になると、店は常連客たちの憩いの場に。たっぷりキャベツの上に焼肉をのせた「スタミナ焼き肉丼」(950円)や、天ぷらに味噌ダレをかけた「味噌天丼」(1300円)も人気です。
美香さん:
「天ぷらを味噌で食べたらおいしいんじゃないかって。逆転の発想です」

常連客の要望に応え続けるうちに、メニュー数は300種類を超えました。
剛さん:
「たくさん来ていただけるので、お客さんを裏切らないものを出したい」
美香さん:
「来てくださるお客さんが本当にありがたいです。長く続けていきたいです」
「朝日屋」は今日も、駅西で地元の人たちのお腹と心を満たしています。
2026年5月21日放送

