上下左右に狭く黄味がかる…高齢ドライバーの事故で多い『視野の低下』体験ゴーグル着けると“ぼんやりした世界”

高齢ドライバーによる事故が相次いでいます。交通事故鑑定人の中島博史さんによりますと、高齢者の事故で多いのは操作の間違いや判断能力の低下に加え、“視野の低下”によるものだといいます。その“視野の低下”について研究を行っている施設を取材しました。
愛知県大府市にある国立長寿医療研究センター、記者に渡されたのは高齢者の視野を体験できるゴーグルです。
(リポート)
「視界がすごく黄色く濁って見えます。横だけじゃなくて上下の幅も狭まるので、大幅に通常より視野が狭まっています」

ゴーグルを着用すると、見える範囲が狭く、全体的にぼんやりし、色も黄味がかっています。
高齢者の認知症予防や健康寿命などを研究する島田裕之博士は、高齢化とともに目の病気になる人が多くなると話します。
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国立長寿医療研究センタ-の島田裕之博士:
「加齢に伴って最も多いのが白内障です。白内障になりますと、非常に濁って見えたり、見えにくくなったり。あるいは緑内障という目の病気がありますけれども、視野欠損が一部出ることが多いです」
例えば、視野がぼやける「白内障」は、50歳以上で40パーセント以上、80歳以上ではほぼ100パーセントが発症すると言われています。

実際に運転する際の視界にも変化が現れます。
・白内障によって全体がぼんやりする
・白内障や加齢などにより、黄色くぼやけて見える
・緑内障によって視界が狭くなったり、一部が見えづらくなる
・歩行者が見えなくなったり、信号も色が認識しづらくなる

国立長寿医療研究センタ-の島田裕之博士:
「視野が狭くなれば当然、周辺が見えにくくなりますので、ちょっとした飛び出しを見落としてしまったり、上方の視野が悪くなれば信号の見落としとか、そういった危険が増してくる」

島田さんは「目の機能が落ちてきたら『補償運転』をしてください」と話しています。
例えば、ゆっくり余裕を持って左右の確認をする、長距離運転や夜や雨の日の運転を避けるなど、能力の低下を補えるように自分でルールを作って、事故が起きるのを予防してほしいとしています。

