30年前の指輪が元値を上回るケースも…貴金属やブランド品“買取激戦区”名古屋・大須 高額査定の舞台裏に密着

金価格の高騰を背景に、貴金属やブランド品の買取市場が活況です。30年前に購入した指輪が購入時の価格を上回る査定額になるケースも。激戦区・大須の買取店で、高額査定の舞台裏に密着しました。
■貴金属ジュエリーの高額買取
舞台は、名古屋の大須商店街に店を構える「ブランドオフ」。
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まず60代の女性が持ち込んだのは、約30年前に母親から譲り受けた18金のジュエリー2点とプラチナのジュエリー2点、さらに30年前に自分へのご褒美として3万8000円で購入した18金のリング、合わせて5点です。家で眠っている貴金属を持ち込む人が最近急増しているといいます。
プラチナのリングは1万4000円。ピアス(片耳)は2700円でした。続いて、価格が高騰している金製品の査定です。
担当者:
「5年前の相場と比較すると高くなっています」

近年、金の価格が高騰を続けています。2026年3月には1グラムあたり3万305円の過去最高値を記録。20年前と比べ、およそ15倍となっています。
18金のリングが3万7000円。4.8グラムあるリングは8万8000円。0.6グラムのブレスレットは1万2000円です。
女性:
「昔、何千円かで買ったのが1万2000円ですか」
高額査定に、その場で買取成立かと思いきや、女性は「他の店も見てきます」と店を後にしました。

ブランドオフがある大須商店街は、買取店がひしめき合う激戦区。商店街にはおよそ20軒の買取店があり、査定額を比較しながら価格交渉をする人も少なくありません。
1時間後、女性が戻ってきました。
女性:
「他店は11万5000円でした」
担当者:
「うちの方が3万円高いですね」
30年前に3万8000円で購入したリングが8万8000円になるなど、貴金属ジュエリー5点の合計15万3700円で買取成立です。

女性:
「金が1グラム3000円くらいのときに結構売ってしまったので、今は金相場が高いからびっくりしています」
■高級時計タグホイヤーの査定は
続いて30代男性が持ち込んだのは、10年前の就職祝いに母親から買ってもらったスイスの高級時計・タグホイヤー。購入金額は約30万円です。
実は一度、別の店で査定を受けていて、その金額は8万円。しかし納得できず、以前高く買い取ってもらったブランドオフを訪れました。
担当者:
「9万円でいかがでしょうか」
男性:
「もう一声いけませんか。欲を言うと10万から12万くらい」

担当者:
「正直に言うと、この時計の中古相場が10万円前後なんです。他社さんの8万円も妥当な金額かと思います。でも、せっかく来ていただいたので9万円でいかがでしょうか」
男性:
「5000円乗せられませんか?」
担当者:
「9万円がMAXです。2016年のものなので、年式が古くなるほど金額は下がっていきます。もし使わないのであれば、売ってしまった方がいいと思います」
男性も納得し、10年前に約30万円で購入したタグホイヤーは9万円で買取成立となりました。
■グッチとクリスチャン・ディオールのバッグ
続いて70代女性が持ち込んだのがクリスチャン・ディオールの人気モデル「レディディオール」と、グッチのショルダーバッグ。どちらも約20年前、自分へのご褒美として20万円以上で購入したといいます。

女性:
「結婚式や着物用に使っていました」
担当者:
「グッチのバッグですが、角擦れがあります。それと中にボールペンの跡があります」
バッグの査定で特に重視されるのが、角の擦れと内側の汚れ。この2点は修復が難しく、査定額にも大きく影響します。
担当者:
「グッチのバッグは1万円です」
女性:
「え? 安い」

担当者:
「ディオールのバッグは形が劣化していて、黒い部分も広範囲で剥げていますので3万5000円です」
女性:
「1万円なら自分で使った方がいいのでグッチのバッグはやめておきます。ディオールのバッグは片手(5万円)まで欲しいです。財布や指輪など、まだ家にあるのよ」
女性は「まだ家に他のブランド品がある」ことを匂わせ、金額アップを狙います。

担当者:
「頑張っても4万円です。これ以上は出せないです」
30分に及ぶ交渉の末、約20年前に20万円以上で購入したクリスチャン・ディオールのバッグは4万円で買取成立となりました。
傷みや劣化はマイナス査定になります。それでもなぜ最初の提示額から5000円上げたのでしょうか。
担当者:
「他にもいろんなものをご自宅にお持ちだとおっしゃっていたので。長いお付き合いをしていきたいので頑張らせていただきました」
■入手困難なエルメス・バーキンの査定は
続いて2人組の男性が持ち込んだのは、エルメスのバーキン。入手困難で人気が高く、中古品でも高額査定が期待できるバッグです。

男性は1カ月前にも査定を受けていて、同程度の金額なら売却しようと再び持ち込みました。
担当者:
「このまま置いていっていただけるのであれば、同額の180万円まで頑張ります」
1カ月前と同額の180万円で買取成立。バーキンは生産数が少なく希少なため、状態次第では流通価格を上回る買取額になることもあるといいます。
■常連客が持ち込んだシャネルの査定は
続いては、3カ月に1回は訪れるという40代主婦です。持ち込んだのはシャネルのトートバッグとリュック。トートバッグは3年ほど前に約90万円、リュックは約60万円で購入しました。

常連客の女性:
「1回か2回使っただけです」
女性は事前にLINE査定を利用して来店。商品の写真と情報を送るだけで、おおよその査定額が事前に分かり、店頭での査定時間を大幅に短縮できます。

シャネルはルイ・ヴィトンやエルメスと同様、アウトレット店を展開していないため、高価買取が期待できる高級ブランドです。
担当者:
「こちらのチェーントートは42万円。リュックは25万円でいかがですか」
女性:
「合わせて70万円にしてくれたらうれしい。このタオル生地のようなリュックは、夏のクルーズコレクションなんです」
女性は季節に合う商品であることをアピール。需要が高まるシーズンに合わせて売ることで、査定がプラスになる可能性もあるといいます。

担当者:
「LINEで事前にお問い合わせいただいて、お時間も作っていただいたので、42万円と26万円、合わせて68万円でお願いします」
3年前に約90万円で購入したトートバッグは42万円、約60万円で購入したリュックは26万円。合計68万円で買取成立となりました。
2026年6月15日放送

