流れや水深のほか水温にも注意…水の事故で圧倒的に多い『河川』4つの危険性知りライフジャケット着用を


 梅雨空が続きますが、”海開き”の季節となりました。心配なのが水難事故、命を守るためにできることは何でしょうか。

■小学校で「着衣水泳」講習 注意点は?
 岐阜県下呂市の尾崎小学校では6日、服を着たまま泳ぐ「着衣水泳」の授業が行われました。まず、児童らが服のまま水の中に入り、体が重くなる体験をします。

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 指導を行うのは、水辺の安全対策に詳しい岐阜聖徳学園大学の稲垣良介教授です。

稲垣良介教授:
「子供の水難事故は、海や川など自然環境下の水域でほとんど起きている」

 東海3県では先月、関市の板取川で23歳男性の乗るゴムボートが転覆し、溺れて死亡。さらに名古屋市西区の庄内川では、13歳の男子中学生が溺れて死亡。急な深みにはまったとみられています。

 水難事故で圧倒的に多いのが河川。稲垣教授はライフジャケットの正しい着用を呼びかけます。

 子供用は体がすり抜けないよう「股下ベルト」が付いているものを選び、ファスナーやひもを隙間なく締めます。

 いざという時は”脱力”、仰向けに浮き続けます。胸のあたりで手をクロスさせ頭を上げることで、脇の下や首から奪われる体温が維持できるといいます。

 川で遊ぶことが多い下呂の児童たち。学校では全児童が使えるようライフジャケット80着を常備し、レジャー用にも貸し出しています。

 授業は水温24度のプールでしたが、稲垣教授によると、10度ほど水温が低い川ではさらに注意が必要だといいます。

稲垣良介教授:
「水温が今15度なんですけど、14度や15度だと急に水に入ると過呼吸のようなかたちになる危険性がある。長時間この水温で入水していると、低体温症にもなる。心臓まひということもありますし、とにかく慣れるまではゆっくり入水することが重要です」

 また川は、場所によって川の流れの速さが違います。

稲垣良介教授:
「ここは秒速37.8センチです」

 しかし、30cmほどずらした場所では…。

稲垣良介教授:
「秒速65.3センチです」

稲垣良介教授:
「川というのは、1歩足を踏み出すと別世界が広がっている。水の流れも水深も含めて。大人がそばでよく見てあげる、手を差し伸べれば届く範囲で遊ばせていただければと思います」

■川の危険「4つのポイント」
 最近事故が相次いでいる川の危険性について、岐阜聖徳学園大学の稲垣良介教授に聞いた「4つのポイント」をまとめました。

1.低い水温
過呼吸を引き起こすこともあるため、水にはゆっくり入ることが大切です。

2.見えない水の流れ
わずか数十センチの違いで、水流は激しくなるとこともあります。

3.急な深み
川で実際に検証した映像では、50センチほど移動するだけで急に深くなっていました。特に大きな岩の周辺、川が曲がっている個所は急に深さが変わるので要注意です。水面から見ると、光の屈折により実際よりも浅く見えることがあり、予想外の深さにパニックを引き起こすこともあります。

4.崩れやすい川底
川底は砂利や小石が多く、足場が崩れやすいので踏ん張りがきかなくなるといいます。足がつく場所でも要注意です。

 こうした4つの危険を事前に知った上で、川へ入る際は必ずライフジャケットを着用することを、稲垣教授は呼びかけています。万が一、流された場合でも、命を守る大きな助けとなるので、備えておくことが重要です。

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