さよならヒデ…東山動植物園生まれの人気者『マヌルネコ3兄弟』に“別れの時” 新天地・旭山動物園へ

名古屋の東山動植物園の人気者“マヌルネコ3兄弟”、誕生から1年が経ち、独り立ちのため“別れの時”がやってきました。次男のヒデは北海道の旭山動物園に…最後の日には多くの人が訪れ、別れを惜しみました。
■人気者の3兄弟…独り立ちへ“別れの時”
去年5月、東山動植物園で誕生した3頭のオスのマヌルネコ。中央アジアなどで広く生息するネコ科の一種ですが、国内で飼育されているのは、わずか26頭。東山では23年ぶりの赤ちゃん誕生でした。
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去年8月には一般公開がスタート、その愛らしさからすぐに人気者になりました。
名前を決める際にはおよそ1万4000もの投票があり、地元の三英傑「信長」「秀吉」「家康」が由来のノブ、ヒデ、ヤスに決定しました。

成長とともに、徐々に性格の違いも…。
マヌルネコ担当飼育員:
「ノブは、成長するにつれてビビりな性格がみえるようになりました。ヒデはとてもマイペースで穏やかな性格、ヤスは勝気な性格だなと思います」

好奇心も旺盛で、隣で暮らす動物や、園にやってきたカラスにも興味津々。体の成長とともに活発になって、追いかけっこをしたり、時にはケンカをすることも。
今年の5月には、無事に1歳の誕生日を迎えました。しかし…。
マヌルネコ担当飼育員:
「野生だと10カ月ぐらいで独り立ちをするといわれています。一緒にいさせてあげたいなと思うんですけど、ケンカが絶えなくなっちゃったりするとケガをしても大変なので

野生では単独行動をするマヌルネコ。本来の環境に近づけるためにも、3頭ずっと一緒にというわけにはいきません。
そこで東山を去ることになったのは、兄弟の次男「ヒデ」。転出先は、北海道の旭山動物園です。

旭山には今年4月、新たにマヌルネコ舎が増築されましたが、暮らしているのは9歳の雄のグルーシャ1頭のみ。新施設の顔にと、ヒデに白羽の矢が立ったのです。
■さよならヒデ…3兄弟“最後の1日”
東山でヒデが迎える最後の日。
客ら:
「ヒデに会いに来ました」
「オス3頭だからケンカもあるだろうし、ぐしゃぐしゃってやっていたから、そのうち移動はあるだろうなと思っていたけど、その日が来るとやっぱり寂しいですね」
「元気で長生きしてほしい」
「寂しくないって言ったら嘘になりますね」
この日でお別れと知ってか知らずか、ヒデはいつもの通り自分のペース。お気に入りの台の上でくつろぎながら、静かに景色を眺めています。

マヌルネコ担当飼育員:
「旭山でもたくさんのファンの方に愛されて、マヌルネコの魅力を多くの人に伝えていってもらえたらいいなと思っています」
園長補佐:
「マヌルネコが今、自然の中でどういう状況にあるか知ろうと思うきっかけに、ヒデがなってくれればいいなと思っています」
■新天地でもマイペース…北の大地でも人気者に
翌日には、1000キロ離れた北の大地へ。無事に旭山動物園に到着し、園のホームページでもその姿が報告されました。
旭山動物園のマヌルネコ飼育担当:
「警戒しているんですけど、結構動き回る姿もありました。2日後か3日後にエサもちゃんと食べてくれて、問題なさそうだったので」

一週間後には、一般公開がスタート。気になるお客さんたちの反応は?
旭山動物園のマヌルネコ飼育担当:
「グルーシャと違って軽やかな動きというか、『全然違うよね』みたいに言っているのを聞きました。人だかりは結構できているかなと」
新天地でも人気者として愛されているようで、最近は新しい環境にもなじんで、東山に居た時と同じようにマイペースで過ごしているようです。

一方、2頭になったノブとヤスはというと…。
飼育技能長:
「よく、ノブとヤスがケンカをしていて、その間にヒデが入って来る。それが崩れちゃったので、どうなるのかなと最初は心配して見ていたんですが、近くで寝ていたりとかしていて、安心しているところです」
将来は、国内のマヌルネコ繁殖に貢献するという使命を持つ3兄弟。名古屋と北海道と住む場所は離れてしまいましたが、今後も多くの人に癒しを与えてくれることでしょう。

