ワクチンや治療薬なく…子供を中心に流行中の『手足口病』症状が収まった後もウイルスの排泄続き大人も注意


 子供を中心に夏場に流行する「手足口病」。愛知県と岐阜県でも患者数が2年ぶりに警報レベルを上回るなど、感染が拡がっています。

■患者の多くは子供…感染対策難しく

 名古屋市西区の「みわた小児科」では、6月中旬ごろから手足口病の患者が出始めたといいます。

手のひらや足、口の中などに発疹ができる手足口病は、発熱やのどの痛みを伴うこともあり、感染するのは多くが5歳以下の子供です。

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母親:
「とにかくかゆそうなので、早く治ればいいなと」

別の母親:
「発熱と、手足やおしりに湿疹があって。上の子が2年前ぐらいにかかって、それ以来ですね」

愛知県と岐阜県では、7月5日までの1週間で1医療機関当たりの患者数が警報レベルの基準を超え警報を発令するなど、2年ぶりに全国的な流行となっています。

このクリニックでも、13日の午前中だけで5人の患者を診察しました。

みわた小児科の三輪田俊介院長:
「手と足と口に、少し硬みのある赤い湿疹ができます。口の中の湿疹が口内炎になってしまって、痛みによって水分や糖分が取れないといった場合は、脱水や低血糖に半日から1日でなってしまいますので、注意してみていく必要があると思います」

手足口病はワクチンや特効薬がなく、まれに髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあるといいます。

そのほとんどが1週間前後で治まるといい、症状が治まって体力が回復していれば、湿疹が残っている状況でも幼稚園などへの通園は可能だといいますが…。

三輪田院長:
「手足口病は飛沫感染、接触感染、便からうつってしまうこともあります。アルコール消毒が効きにくいので、次亜塩素酸での消毒が有効といわれています」

主に飛沫や接触により感染し、症状が収まった後も数週間はウイルスが排泄されるということで、子供だけでなく一緒に生活する大人も注意が必要です。

三輪田院長:
「大人もかかってしまうことがあります。大人がかかると非常に痛みが強くて、子供よりも重症化しやすいので注意が必要です」

■2年おきに流行…大人は重症化リスク高く

 手足口病のここ数年の流行状況を見ると、流行が“2年おき”であることがわかります。直近では2022年、2024年、そして今年と流行が広がっていますが、なぜなのでしょうか?

みわた小児科の三輪田先生によりますと、大流行の翌年は多くの子供が免疫を持っているため流行せず、もう1年経つと、集団免疫が落ちて再び感染が広がるといいます。

手足口病は子供の間で流行するイメージがありますが、実は大人のほうが重症化しやすいそうです。一宮西病院の元野憲作小児科部長によりますと、39度から40度の高熱のほか、口の中が痛くて飲んだり食べたりできないなど、つらい症状があらわれます。

しかも、手足口病にはワクチンや治療薬がありません。

感染対策は、基本的なことですが、ウイルスは飛沫と接触で感染するので、こまめな手洗いや、家族に患者がいる場合はタオルや皿の共有を避けるなどして、予防の意識を高めることが必要です。

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