“焼果”や“グリーンバック”が次々に…連日の猛暑で農園のトマトに『異変』ニワトリも“熱中症”卵は一回り小さく

連日、猛暑日が続く名古屋。この暑さでトマトなど夏野菜にも異変が起きていて、スーパーでは価格が高騰しています。
■懸命の暑さ対策も…夏野菜がピンチ!
27日も東海地方は愛知県岡崎市で36.5度、名古屋市でも35度を超えるなど、各地で猛暑日となりました。この連日の暑さで、夏野菜がピンチです。
(リポート)
「このハウス内では約2000株のトマトが栽培されていますが、よく見るとヘタの周りが青く変色してしまっています」
中川区の飯田農園では、ハウス内に日陰を作ったり、ミストを30秒おきに噴射したりと、暑さ対策をしていますが、25度が適正だというハウス内の温度は37.3度に達しています。連日の猛暑で、トマトに現れた異変が…。
飯田農園の飯田代表:
「『グリーンバック』というんですけど、暑すぎて半分しか赤くならない。ヘタの部分が緑色になってしまって。糖度はちょっと下がっちゃいますね」
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ヘタの周りが緑色のものは、糖度はやや落ちますが、十分美味しく食べることができます。しかし、さらに酷くなると…。
飯田農園の飯田代表:
「『焼果』、焼けてぶよぶよになってしまう。暑さでやわらかくなってしまって、実が小さくなってしまう。熱で肥料の吸いも悪くなります」

直射日光による、焼果(やけか)と呼ばれる現象。ヘタの周りが黄色く変色するだけでなく、実が柔らかくなってしまい、こうなると出荷はできません。
飯田農園の飯田代表:
「2割くらいは焼果です。グリーンバックはほぼ7割、あとの1割がきれいに全体が赤くなるという感じ」

この暑さで、ハウス内で受粉を手伝っているミツバチも活動しなくなり、収穫は春のピーク時と比べ3割ほどに減少し、ネット販売も止めている状況だといいます。
飯田農園の飯田代表:
「焼けてしまう、熱で実がやわらかくなるのが増えてくると、完全に出荷できなくなってしまうので、それも怖いです」
■ニワトリも“熱中症”…卵も小ぶりに
暑さの影響は食卓に欠かせない「卵」にも。
愛知県大府市にある花井養鶏場では、およそ10万羽の鶏を飼育していますが、今年は急激な気温の上昇で、すでに平年の5倍にのぼる130羽が熱中症で死んでしまったといいます。

扇風機を設置したり、1日2回、全ての鶏に直接水をかけたりするなど、対策をしていますが…。
花井養鶏場の花井社長:
「暑いと、当然ながらエサも食べないので、エサを食べない分、卵は小さくなっている」

卵は、通常と比べて1回りサイズが小さくなっています。産卵率も低くなっていて、1日およそ8万個という生産量は1割減。影響の長期化が懸念されます。
花井養鶏場の花井社長:
「40度というのは、私たちもそんなに経験がないので。卵の重量もそうなんですけど、ニワトリが減ってしまう、死ぬほど影響力がある。今年はすごく不安です」
■夏野菜も猛暑に勝てず…お値打ちな野菜は
生産者が苦しむ中、小売りの現場はどうなっているのか、春日井市のスーパー「エフマルシェ」を訪ねました。
トマトやきゅうりなどの夏野菜は、暑さが本格化したこの2週間で、軒並み3割以上値上がりしています。

さらに…。
エフマルシェの福丸社長:
「トマトだと白い点が入ってしまったり、品質もあまりよろしくない状態が続いています」

暑さによる不作で供給が減る中、品質の悪いものも店頭に並べざるを得ない事態に。このまま猛暑が続くと、今後さらに野菜の価格は高騰する恐れもあるといいます。
エフマルシェの福丸社長:
「猛暑が9月以降まで続くと、学校給食がけっこう野菜を使うので、市場に出る野菜が減って、さらに高値になってしまうこともあり得るかなと」

「エフマルシェ」での野菜の販売価格は2週間前に比べ、トマトは430円から646円に、きゅうりも198円から279円と5割近く値上げされたほか、キャベツは8割近い値上げ幅となっています。
一方、ピーマンととうもろこしは、どちらも平年より2~3割安い108円で販売されています。他の野菜に比べて暑さに強く、価格を維持できているということです。

