やさしい甘みとまろやかな味わい…今再注目の『和紅茶』愛知県新城市・鈴木製茶の“日本を感じる紅茶”とは


 イギリスやインドのイメージが強い紅茶ですが、最近は日本で作られる「和紅茶」の人気が高まっています。やさしい甘みとまろやかな味わいが支持され、愛知県内でも生産が広がっています。

■産地ごとに違う和紅茶の味わい

 2026年6月、愛知県半田市で開かれたお茶のイベント。静岡県や三重県など県外からも約25の農園が集まり、さまざまな和紅茶の試飲を楽しむことができます。

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宮崎県からは、「雪星園」が出店しました。

担当者:
「おすすめはブレンドの紅茶。『たかちほ』という品種と、その土地で育ってきた在来種の茶の木で栽培した茶葉とのブレンドです。少し甘みのあるタイプの紅茶です」
リポート:
「味が濃くて、甘いお菓子に合いそうな紅茶です」

お茶の名産地・静岡県からは「駄農園」が出店。

担当者:
「本来は緑茶用の品種ですが、『かなやみどり』は非常にミルキーで甘い品種。紅茶にしても同じようにその特徴が出てきます」
リポート:
「香りがとても濃いのに、後味はすっきりです」

愛知県新城市からは「鈴木製茶」が出店していました。

担当者:
「こちらは柑橘紅茶です。紅茶にレモンと柚子と豊橋産のベルガモットをブレンドしています」
リポート:
「自然なフルーツの味わいです」

鈴木製茶では煎茶やほうじ茶だけでなく、和紅茶や地元の食材を使ったフレーバーティーなど、個性豊かなお茶も栽培しています。

担当者:
「新城は愛知県一の煎茶の生産量を誇るお茶どころです」

■和紅茶が育つ愛知・新城の茶園へ

 明治時代初期、政府は外貨を稼ぐ手段として、日本原産の和紅茶の栽培を後押ししていました。かつてはアメリカやロシアへ輸出されていましたが、インドでの栽培が広がると輸出は減少し、現在は国内での流通がほとんどです。

訪れたのは、愛知県新城市にある「鈴木製茶」。バンテリンドームとほぼ同じ大きさの約5.5ヘクタールの農園で、60年以上にわたり煎茶やほうじ茶の茶葉を栽培しています。

鈴木製茶の鈴木克也さん:
「夜は冷え込み、昼は暖かく、寒暖差があることで香りの良いお茶がとれます」

農薬などを使わない有機栽培で作られたお茶は、2023年にイギリスで開かれた世界最大級のお茶のコンテスト「THE LEAFIES」でほうじ茶が優秀賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けています。

鈴木さん:
「去年植えた畑です。これは紅茶にしようかなと思っています」

実は、緑茶や紅茶、ウーロン茶は、いずれも同じ茶葉から作られます。酸化の度合いなどを変えることで味わいが変化し、鈴木製茶でも13年ほど前から和紅茶を生産しています。この日は、茶葉から手作りした和紅茶を味わいました。

リポート:
「口に入れた瞬間は、ザ・紅茶ではなく日本を感じますが、後味はしっかり紅茶です。和と洋の中間の味わいです」

■広がる和紅茶の魅力

 鈴木製茶の和紅茶は、豊川市のカフェ「さんぽ道」でも楽しむことができます。ハチミツを使ったスイーツなどを提供しているこの店でも、地元・愛知の和紅茶は評判です。

店主:
「店を出す際に、地元のおいしいものを探したところ、鈴木製茶さんと出会いました。ケーキと相性がよく、飲みやすくて後味もすっきりしているのでとても好評です」
客:
「苦みもありませんし、まろやかでおいしいです」

一時は姿を消した和紅茶ですが、いま再び注目を集めています。

鈴木さん:
「全国的にもレベルが上がってきているので、ただ飲みやすいだけでなく、品種ごとの特徴を出していきたいです」

国産ならではの繊細な味わいを持つ和紅茶。その魅力は、さらに広がっていきそうです。

2026年6月25日放送

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