親孝行を念願の“長良川鵜飼”で…母を亡くした三姉妹を育ててくれた父に感謝の夜 親子で過ごした「夢の時間」


 岐阜県の女性が“夢を叶える”企画に応募し、父親を長良川鵜飼に招待。鵜飼を見るのは父親の“夢”でした。

望さん:
「普段なかなか口にできない思いを、こうして手紙で伝えたいなと」

 岐阜県に住む安田望さん(38)。便箋にペンを走らせながら思い浮かべるのは、両親の顔です。

望さん:
「私が中学3年生、15歳の時です。母の年齢としては数え年44歳で、乳がんを患ってしまって他界した」

 母・綾子さんは、今の望さんと同じ38歳の時から入退院を繰り返し、43歳で亡くなりました。

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 母を亡くした望さんたち三姉妹を育ててくれたのが父・良二さん、現在67歳です。

望さん:
「昔はがっちりとしていた体型の父が、だんだん細いなって思い始めたりとか、『親孝行しなきゃいけない年齢だなぁ』と思いつつも、なかなかできなくて。父が数年前につぶやいた『鵜飼に行ってみたいな』という言葉を覚えていて、『鵜飼に父を連れていくのが夢です』と今回書かせていただいた」

 望さんが選んだ親孝行は、一緒に長良川鵜飼を見ることでした。夢の実現をサポートする大垣共立銀行の企画に応募し、叶うことになりました。

父・良二さん:
「興味津々。初めてだから楽しみにしています」

望さん:
「恩返しできる1日になるといいと思います」

 鵜飼の始まりを前に、望さんが取り出したのが手紙です。

<望さんの手紙>
「天国のお母さんへ。お母さんがこの世を去ってから23年が経ちました。23年という月日は短いようで長く、思い返すと色んなことがありました」

「お母さんへ」で始まった手紙は、母・綾子さんが亡くなった直後の15歳の望さんと、良二さんとの思い出に移っていきます。

<望さんの手紙>
「ほとんどの子は卒業式にお母さんが来るのに、私はお父さんだということが嫌で、『絶対来ないでね』と言いました。そして当日、お父さんは来ませんでした。その話を大人になってからした時、『あの日、俺こっそり行ったんやで。卒業証書受け取るの見て帰ったんや』と言われて、親の心子知らずだったなと反省しました」

 親子だからこそ照れくさい「感謝」を手紙に込めて伝えました。

<望さんの手紙>
「母への手紙ではなく、父への思いを綴ったとりとめのない手紙となってしまいましたが、お父さんいつもありがとう。望より」

父・良二さん:
「ありがとう。言葉が詰まるんですけれど、我慢しました。これからもみんなのために頑張ろうと思っています」

 そして、父と娘の夢の時間へ。長良川は一気に幻想的な世界へと姿を変えます。かがり火が浮かぶ長良川を目に焼き付けました。

父・良二さん:
「家族はひとつの輪でしょうね。幻想的な風流を味わえてよかったです」

望さん:
「とても楽しい時間を過ごせました。とにかく健康第一で、一日でも長く長生きしてほしいです」

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