当時のままのホームや線路…鉄道路線の『廃線跡』が新たな観光スポットに 駅舎を改装した面影残るカフェも

かつて地域の足として活躍した鉄道路線。役目を終えた廃線跡が今、新たな観光スポットとして静かな人気を集めています。ホームや線路が当時のまま残る駅跡や、駅舎を生かしたカフェなど、廃線スポットを巡りました。
■名鉄三河線の「旧三河広瀬駅」
まず訪れたのは、豊田市にある名鉄三河線の旧三河広瀬駅です。
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廃線敷愛護会の代表・中根学さん:
「平成16年の3月末に廃線になりました。本当に残念です」
1928年に開通した名鉄三河線は、猿投から西中金間を結び、長年にわたり地域の暮らしを支えてきました。しかし、利用者の減少などを背景に、2004年にその歴史に幕を下ろしました。
廃線から20年以上が経った今も、駅には当時の面影が色濃く残っています。

中根さん:
「自由に出入りできます。まくら木も当時のままですし、プラットホームも当時のままです」
旧三河広瀬駅のプラットホームは、2007年に国の登録有形文化財に指定されました。
さらに駅の先には、廃線跡を活用した散策路が竹林の中へと続いています。

中根さん:
「真夏の炎天下でも涼しいですし、ぜひお越しください」
■岐阜県大野町「黒野駅レールパーク」
続いて訪れたのは、岐阜県大野町の旧黒野駅です。現在は駅舎を活用した「黒野駅ミュージアム」があります。
特定非営利活動法人くろの理事長・山田宏志さん:
「ここは資料館で、大野町が公園として整備してくれました」

駅舎やプラットホームなどを残した「黒野駅レールパーク」として整備され、当時の雰囲気を今に伝えています。
山田さん:
「黒野から谷汲へ行く名鉄谷汲線は2001年、岐阜~揖斐までの名鉄揖斐線は2005年に廃線になりました」
黒野駅は、谷汲方面と揖斐方面へ向かう路線の拠点でしたが、2005年に全線が廃止されました。 今はどうなっているのでしょう。

山田さん:
「ここはもともと切符を売っていた出札口です。今はカフェになっています」
駅舎を改装した「レールパークカフェくろの」では、「1日中モーニングセット」(500円)などが楽しめます。
外に出ると、プラットホームが当時のまま残されています。

山田さん:
「寂しいよね、ということで、実際に走るミニ電車を作りました」
ミニ電車は土日祝日に運行し、子どもたちに人気です。
さらに駅舎2階には、駅舎や黒野地域の古い町並みを精巧に再現した巨大なジオラマも展示されています。
山田さん:
「多くの人に訪れてもらいたいと思って、まずは自分たちの町のジオラマを作ってみようと考えました」

ジオラマは、土日祝日に公開されています。
■日本三大廃線トンネル群の「愛岐トンネル群」
最後に訪れたのは、日本三大廃線トンネル群の一つとされる「愛岐トンネル群」です。

1900年ごろ、中央線の名古屋~多治見間の開通に合わせて整備され、人々の暮らしや物流を支えるため、険しい渓谷に14本のレンガ造りのトンネルが築かれました。
その後、輸送力増強のために新たな路線が整備され、1966年、その役目を終えました。
廃線から60年近く経った今も、その姿は大切に保存されています。
愛岐トンネル委員会の理事長・村上真善さん:
「126年前に造られた愛岐トンネルは国の登録有形文化財です。蒸気機関車が走っていた頃の旧国鉄中央線の廃線跡で、唯一まとまって残っているのがこのトンネル群です」

愛岐トンネル群は、短い区間に明治時代のレンガ造りのトンネルが連続して残る貴重な廃線跡です。
普段は立ち入り禁止ですが、春と秋だけ3号から6号トンネルまでが一般公開され、散策することができます。
村上さん:
「トンネルを見たい方以上に、きれいなモミジを見に来る人が多いです」

2025年には、樹齢120年以上とされる巨大なモミジが春日井市の天然記念物にも指定されました。
春と秋だけ楽しめる廃線トンネルと紅葉の景色が人気を集め、秋の土日には1日およそ8000人が訪れます。
2026年6月23日放送

