機械は一切使わず…“手打ち”にこだわる創業75年のうどん店 4代目が受け継いだ麺づくりへの情熱と職人の技

岐阜県笠松町に、機械を一切使わず手打ちにこだわる人気のうどん店があります。創業から75年、4代目が受け継ぐのは、麺づくりへの情熱と職人の技。行列ができる一杯の裏側には、手作業だからこそ生み出せる味へのこだわりがありました。
■完全手打ちにこだわる老舗うどん店
笠松町に店を構える「角浅」。1950年創業、長年地域に愛されてきた一軒です。4代目店主・金森隆志さん(52)が手がけるのは、麺もつゆも妥協しない本格手打ちうどん。
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定番の「きつねうどん」(880円)をはじめ、「味噌煮込みうどん」や、冷たい「ころうどん」も人気です。
午前7時半。多くの店が機械で生地を練る中、この店では創業当時から変わらず、すべて手作業です。
隆志さん:
「三重県産と愛知県産の粉のブレンドです。粉との対話です。均等にかくはんできた生地はきれいにまとまります」
この道60年の父・一夫さん(77)も、今なお現役。親子で守り続けるのは、機械を一切使わない完全手打ち麺です。
隆志さん:
「手作業だからこそできることがあります。その日の生地のかたさで、切り幅や包丁の入れ方など全部変わってきます」

だしは、ムロアジをベースに4種類の節を使い、さらに2種類のしょう油を合わせます。深みとコクを引き出しながら、麺に寄り添うやさしい味わいを目指します。
隆志さん:
「ダシの香りがしつつ、うどんと合わせたときに優しめでちょうどいい感じを目指しています」
さらに、かまぼこは波型に切るのもこだわりです。
隆志さん:
「波型にすることによって、つゆがのって味が付きます」

麺は20分ほどかけてじっくりと茹で上げます。つゆ、麺、そして具材まで、一つひとつにこだわり抜いた一杯。店の定番「きつねうどん」の完成です。
■行列が絶えない人気の味
午前11時の開店と同時に店内は満席に。厨房は早くもフル稼働です。

三重県松阪市から来た客:
「1時間半かけて来ました」
別の客:
「麺がモチモチしていて、太麺ですごくおいしいです」
土鍋で煮込んだ「親子味噌煮込みうどん」(1155円)も人気です。
客:
「ここでは味噌煮込みうどんしか食べないです、モチモチでおいしいです」
まろやかな味噌が麺に絡み、暑い夏でも注文が絶えません。

夏季限定の人気メニューが、輪切りのすだちをたっぷりとのせた「最初からすだち満載ver」(1155円)。ツルツルとしたのどごしと、モチモチの平打ち麺が楽しめます。
客:
「麺もツルツルで、爽やかでおいしいです」

さらに、岐阜のブランド豚「美濃けんとん」を使った「かつ丼」(1265円)も人気を集めています。
■うどん一筋、4代目の情熱
うどんを作ることはもちろん、食べることも大好きだという4代目の隆志さん。気になる店があれば県外にも足を運び、研究を重ねています。
隆志さん:
「うちに何が必要か研究を続けています。なおいい店にできたらと思っています」

一年中、頭の中はうどんのことばかりです。
隆志さん:
「今、機械化が進んでいますけど、その中で手打ちうどんが残ってくれるとうれしい。手作りのうどんにかける思いで、今もやっております」
2026年7月8日放送

