千葉豪雨並みの雨がもし愛知で降ったら…中部空港の『帰宅困難者対策』約8千人が3日間生活可能も“人工島”ならではの課題

千葉県で発生した記録的な豪雨では、県内で1万人を超える「帰宅困難者」が発生する事態となりました。東海3県の備えはどうなっているのか、取材しました。
今月13日、千葉県を襲った記録的な豪雨。あたり一帯が冠水し、水の中を歩く人の姿も。道路上では水没した車が立ち往生し、未だおよそ2500台が動かせない状態だということです。

佐倉市では水没したタクシーに乗っていた女性(66)が死亡するなど、これまでに10人の死者を出している千葉豪雨。今回、この都市型災害で浮き彫りになったのが「帰宅困難者」の問題です。
帰宅時間帯だったこともあり、駅は電車の運転再開を待つ多くの人で溢れ、千葉県庁でも1700人余りを受け入れる事態に。
また、成田空港は電車やバスの運休によって”陸の孤島”と化し、最大およそ7000人が身動きが取れなくなりました。
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愛知県の空の玄関口・中部国際空港では、地震や災害時に帰宅困難者が出ることを想定し、およそ8000人が3日間生活できる量の飲料水や非常食などを、日頃から準備しています。

ほかにも段ボールベッドや毛布、赤ちゃんのミルクやおむつなども。こうした備えの一方で、中部空港ならではの課題も。
中部国際空港総合安全推進室の担当者:
「空港島になるので、アクセスする橋が途絶えた時に、72時間を過ぎてから脱出するような方法が課題になる」

人工島で、鉄道や道路が絶たれると事実上孤立してしまう中部空港。大地震などの非常時には、利用客を対岸の陸地まで船で輸送することも想定しているということです。
中部国際空港総合安全推進室の担当者:
「こちらの空港で同じようなことが起きた時の想定をしっかりして、今後、訓練や計画を見つめ直して実施していくことが必要だと思っています」
一方、名古屋・栄の中日ビル。名古屋市から「帰宅困難者退避施設」に指定されていて、地下1階におよそ120人が退避できるようになっているほか、6階には会議室が7部屋あり、介護が必要な人や妊婦、小さな子どものいる家族などがプライバシーも確保できる仕様に。

同じフロアにあるホールとあわせ、この階だけで1000人が退避できるといいます。さらに…。
中部日本ビルディングの担当者:
「大雨の時に、ビルの中に雨水が流入するのを防ぐ防潮板です」

水害に備え、駐車場には防潮板が設けられているほか、停電しても稼働する非常用エレベーターも。栄の賑わいの拠点が、災害時には防災の拠点となります。
三菱地所プロパティマネジメントの担当者:
「中日ビルには多数の来館がありますので、災害発生時に帰宅困難者をしっかり受け入れていくことが重要なことかなと思います」

