悩みは「この年齢の試合相手がいない」84歳の“おばあちゃんボクサー” 9年間休まず週2でジムへ通う元気の秘訣


 75歳でボクシングを始め、84歳になった今も週2回欠かさずジムに通う、名古屋の“スーパーおばあちゃん”杉山幸子さん。若者顔負けのパンチ力に加え、ボウリングや水泳などもこなす驚きの生活を続けています。

夫を亡くしたことをきっかけに歩み始めた新たな人生。夢の試合出場を目指して拳をふるう、元気の秘訣に迫りました。 

■スパーリングに筋トレも…進化続ける84歳

 名古屋市西区にある名古屋大橋ボクシングジム。若者に交じってトレーニングをしているのは、杉山幸子さん、84歳。75歳の時から週2回、休まず通っています。

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杉山さん:
「毎日ここ来るたびにびしょびしょ。でもね、終わってシャワー浴びたらすっきりして、痛い所もなくて何とも思わない」

名古屋大橋ボクシングジムの大橋弘政代表:
「『継続は力』というのを体現していらっしゃる方。入会された頃は、手も肩より上がらない、腰も曲がっていたんですけど、ジムに来て筋肉量も変わって、筋肉はいくつになってもつくんだと杉山さんを見て思いました。本当にパンチは重たいですし、スピードもありますね」

実際に、記者がパンチを受けてみると…。

記者:
「うおおおお、いったぁ~!」

23歳の記者が後ずさりする、この威力!

ジム会員:
「最初に見学に来た時に、杉山さんが懸垂をやっているのを見て、『このおばあちゃん80歳』って言われて、『俺もあんなおじいちゃんになりたい』ってすぐ入会した。スーパーおばあちゃんなので、杉山さんを見ているだけで楽しいですよ」

■ボウリングに水泳も…毎日がトレーニング

 周りにも影響を与える、“スーパーおばあちゃん”ことボクサー杉山さん。

しかも、ボクシングだけではありません。若いころ熱中したというボウリングでは、この日も4つストライクを取り、スコアは何と『185』。

杉山さん:
「火・木はボクシング、水曜日はボウリング、月・金はプールでクロール300m泳ぎます」

平日は休むことなく体を動かします。そして、ここでも…。

稲沢グランドボウル 筒井美紀プロ:
「(最近始めた趣味は)ボクシングです。興味はもともとあったんですけど、年齢のこともあってどうかなと思っていて。そしたら杉山さんが新聞を持ってきてくれて「載ってるよ」って。『すごい!私もやりたい』と思って」

杉山さんの影響で、プロボウラーもボクシングの世界に。

バイタリティーあふれる84歳、自宅に帰ったらさすがにほっと一息…と思いきや、なわ跳びや握力のトレーニングを始めました。

杉山さん:
「1日に2回は必ずこれ(握力トレーニング)やる。60回数えて。それで、フラフープを100回ね」

朝食には決まって、シリアルと自家製スムージー。読書は2週間で6冊をノルマにしています。

■夫との別れきっかけに…さらなる“夢”は

 どこまでもストイックな杉山さん、元気の秘訣は?

杉山さん:
「好きなように、色んなことをやる。私は何をやり始めても、すぐやめることはないね。とことんまでやるから、どんなことでも」

『好きになったことを、とことんやり続ける』スーパーおばあちゃん・杉山さんの強さのワケです。

一日の締めには、大好きだというお酒を“とことん”。

パワフルに日々を生きる杉山さん、何にも縛られないスタイルで生きられるようになったのは、9年前の転機からでした。

杉山さん:
「旦那のこと『ジイさんジイさん』って呼ぶんだけど、結局お酒と女と…逝くまでにえらい病院巡りさせられた。迷惑かけられた。『一発は殴りたい』と思ったんだけど、あの世へ先に逝っちゃったから…」

9年前、看病の末に夫を亡くし、新たな人生を歩み始めた杉山さん。夫へのやりきれない想いも、今では活力になっています。

そんな“スーパーおばあちゃん”、杉山さんにも、悩みがあるそうです。

杉山さん:
「試合やりたくても相手がいない。『見つからない』って言われたもん。この年齢の相手は誰もいないって言われた」

同年代の対戦相手がなかなか見つからず、まだ試合をしたことがありません。

杉山さん:
「試合やりたい。楽しいやろな、試合やったら。絶対に私勝つぞと」

いつか、試合で勝利のゴングを鳴らす日まで…。杉山さんはきょうも、拳をふるいます。

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