心の支えは一人息子…アジアパラ大会の聖火をつなぐ45歳ママアスリート「挑戦を続けている姿を見てもらえたら」

10月18日に開幕するアジアパラ大会を前に、愛知県内では聖火リレーが始まりました。ランナーを務めた岡崎市出身のママアスリートの思いを取材しました。
10日、岡崎市から始まったアジアパラ大会の聖火リレー。第一走者を務めたのは、岡崎市出身のママアスリート・加治良美さん(45)です。
加治さん:
「障害を持った母というところを引け目に感じることなく、自分の“自慢のママ”と思ってもらえるように」
加治さんが取り組むのは、迫力あるスピード感から「水上のF1」と呼ばれるパラカヌー。東京パラリンピックに出場したほどの実力者です。

加治さん:
「すごく天候に左右されやすい。安定性のない舟なので、バランスをとるのが難しい」
中学2年の冬、交通事故で両ひざから下を失い、失意の中、出会ったのがパラスポーツでした。
加治さん:
「障害者が初めて『かっこいい』『すごく輝いているな』と思った」
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車いすマラソンとの出会いをきっかけにパラスポーツの世界へ入り、12年前の2014年、カヌー協会から熱烈なオファーを受け、パラカヌーに転向しました。
挑戦を続ける中で支えとなったのが、一人息子・永譜さんの存在です。
今回のアジアパラ大会では、カヌー競技が実施されないため、出場は叶いませんでしたが、聖火リレーの第一走者として、永譜さんに挑み続ける姿を届けることを誓いました。
加治さん:
「故障が多くて、なかなか“かっこいいママ”を実現できていないかなと思うんですけど。チャレンジする姿を見てほしいし、カヌー以外の姿をいろいろ見せたいなと思っています」
迎えたリレー当日。中学2年になった永譜さんも見守る中、慣れない走行用の義足で一歩一歩進んでいき、約100mの距離を走り切りました。

息子・永譜さん:
「ちょっとだけ心配もあったけど、楽しそうにやっていたので安心しました。普通のお母さんだけど、こういう時に頑張っているのを見るとすごいなって」
何歳になっても挑戦する姿を届けたい。加治さんの思いは、聖火とともに大会へと受け継がれていきます。
加治さん:
「45歳にはなるんですけど、挑戦を続けている姿をみんなにぜひ見てもらえたらなと思っております。ぜひ私の分まで頑張っていただいて、たくさんのメダルを期待していますので、応援しています。頑張ってください」

アジアパラ大会の「聖火リレー」は、10日に岡崎市をスタートし、11日は刈谷市、12日は知立市・犬山市、13日は豊田市、14日に東浦町と、県内6つの自治体を巡ります。
15日には、名古屋市の鶴舞公園で県内31の自治体で採火された火を一つにする「集火式」が行われ、開会式前日の17日まで総勢およそ230人のランナーで聖火を繋ぎます。
アジアパラ大会は18日に開幕し、24日までの7日間に18競技502種目が行われます。およそ2700人の選手が参加予定で、熱戦が繰り広げられます。

