ナゴヤの“上の年齢層”には懐かしい…名鉄パノラマカーで親しまれた『ミュージックホーン』そのルーツと現在


 軽やかに響く、名鉄の「ミュージックホーン」。かつてパノラマカーで親しまれたあの音は、今も特急列車や競馬場で受け継がれています。その音のルーツと現在を追いました。

■ミュージックホーンの謎に迫る

 まずは、「ミュージックホーン」について街で聞いてみます。

男性:
「懐かしい。昔はよく聞きました」
別の男性:
「家が駅に近いから、音が耳に残っています。注意喚起で鳴らしていたような気がします」

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多くの人から聞かれたのが、「懐かしい」という声。

このミュージックホーンを鳴らしていたのが、1961年に誕生した名鉄7000系電車「パノラマカー」です。名古屋本線の豊橋から名鉄岐阜間などを走り、運転席を2階に上げ、先頭に展望席を設けた独特のデザインでも人気を集めました。

そんなミュージックホーンが今、どうなっているのか。詳しく調べるために、名鉄本社を訪ねました。

名古屋鉄道 広報担当者:
「もともとミュージックホーンは、安全対策のために生まれました」

パノラマカーは、従来の電車に比べてスピードが速かったため、ホームにいる人たちに「速い電車が通ります」と知らせる役割があったといいます。

担当者:
「警笛を鳴らすと、かえって驚かせてしまうので、ミュージックホーンの柔らかいメロディを使っていました」

ミュージックホーンで知られたパノラマカーは、2009年に引退。それとともに、パノラマカーが鳴らすミュージックホーンを聞く機会もなくなりました。

さらに詳しく話を聞くために、岡崎にある舞木検査場へ。そこには、引退したパノラマカーが保存されています。運転席に座っていたのは、かつての運転士です。

元運転士:
「7000系の最後のラストランを担当しました。これを操縦できるのは夢。みんなそこに憧れて運転士になるので」

■今も残るミュージックホーン

 ここで、特別にミュージックホーンを鳴らしていただきました。では、このミュージックホーンは、一体誰が作曲したのでしょうか。

舞木検査場の検査場長:
「わからないんです。設計を担当された方にも伺いましたが、シークレットだったようでわかりません。資料が何も残っていないです」

誰が作ったか、そのルーツは今も謎のままです。一方で、ミュージックホーンそのものは、今も現役です。

場長:
「現在走っているミュースカイなどにも、ミュージックホーンはついてます」

実際のミュージックホーンを聞くため、名鉄神宮前駅へ。

ミュージックホーンは現在も、パノラマSuperやミュースカイなどの特急列車に残っています。ただ、現在は音を出す仕組みが変わったため、かつてのミュージックホーンとは、少し音色が違うといいます。

そしてもう一つ、あの音色が受け継がれている場所があります。

愛知県豊明市の中京競馬場。毎年夏に開催される「名鉄杯」では、専用ファンファーレとして、ミュージックホーンの生演奏が行われています。

鉄道の安全を知らせるために生まれた音は、今もさまざまな場所で、人々の記憶とともに響き続けています。

2026年9月22日放送

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