5時間筆を握る日も…中学3年生が全国屈指の書道大会で史上初の“毛筆・硬筆W受賞”「有言実行で結果もついてくる」


 全国屈指の書道大会で硬筆と毛筆の「ダブル受賞」を果たした中学生が、三重県いなべ市にいます。“二刀流”中学生の上達の秘訣とは…?

■大会史上「初」…毛筆硬筆W受賞の中学3年生

 真剣なまなざしで筆を走らせる、中学3年生の米倉拓真さん。今年8月、全国屈指の書道大会で毛筆と硬筆、両部門でW受賞を果たしました。

 硬筆部門で最高賞に輝いた作品は、穏やかで包み込むような文字で、中学生とは思えない表現です。

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 そして、力強い毛筆作品は、約1万4000作品の中で最高賞に次ぐ上位賞を受賞。両部門でのW受賞は、大会史上初の快挙です。

米倉拓真さん:
「ずっと憧れていた賞でもあるし、全日本での書写の大会で1番というのは今回初めてだったので嬉しかったです」

鈴木書写書道学院の鈴木世津子学院長:
「硬筆日本一、毛筆も学年日本一という子は初めてです」

■上達の秘訣は「草書」…徹底した姿勢は筆の手入れにも

 拓真さんが書道を始めたのは小学1年生、6歳の時。

米倉拓真さん:
「家が近くの子で、すごくいい賞をいっぱいもらっている子がいて、その子も男の子だったから憧れて始めました」

 書道を始めてわずか1年で、県の大会で受賞。早くも才能の片鱗を見せます。

 そんな拓真さんの上達の秘訣は、流れるように書く書体「草書」。通常は上達してから習うことが多い書体だそうですが…。

鈴木書写書道学院の鈴木世津子学院長:
「拓真くんの場合は、小さい時から行書とか草書とかを習ってきました。そういう流れを小さい時に体で身に付けたおかげで、今回このようなリズムのある作品を書けたんだと思っています。小さい時からコツコツ真面目に努力するタイプのお子さんでした」

 その徹底ぶりは、書と向き合う姿勢にも表れています。

米倉拓真さん:
「筆はちゃんと洗わないと、割れる筆を使っていると表現が難しくなってきたりするから、帰ってきたらすぐに洗う。当たり前のことかもしれないけど、そういうことは意識しています」

■板書と野球は左利き!?…”日本一”中学生これからの目標は

 また、書道の際は右手で筆を握っていますが、学校では左利き。

米倉拓真さん:
「左は速く書きやすい、利き手というのもあるし。(Q.ご飯を食べる時とかも?)全部左です。でも、はさみは右です」

 書道の時は、より思い通りに文字を表現できるということで、書き手を右へ変えたそうです。

 そして、書道に加えてもう1つ夢中になっていたのが野球。小学4年から続け、この夏は地区大会にスタメンで出場しました。

同級生:
「どっちも両立させて、どっちも調子を上げて成功させているのが僕にはできないので、やっぱりさすがだなって」

 野球、書道と向き合ってきた拓真さん。今年は悔いを残したくないと、書道大会前には1日5時間筆を握ることもあったそうです。こうして掴んだ日本一。

米倉拓真さん:
「強弱などでその人なりの書き方があるから、同じ課題であっても人それぞれの良さとかが出てくるのが、書写の面白いところかなと思います」

 日本一となった拓真さん。これからの決意を、一筆に込めてもらいました。

米倉拓真さん:
「『有言実行』という字を書きました。(高校生になると)教室に行く時間が限られてくると思うんですけど、そういう時こそ“中途半端にしないこと”が一番大事だと思うから、言ったこと・決めたことに取り組むことで結果もついてくると思うから、そういう意味を込めて『有言実行』と書きました」

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