看板はあえて出さず…雑居ビルの隠れた名店で楽しむビストロ料理 オーナーシェフが“見つけにくさ”にこだわる理由


 名古屋市に、看板がなく入り口も分かりにくい隠れた名店があります。フレンチシェフが手がける独創的なパフェは、焼きナスのジェラートなど驚きの組み合わせも。わざわざ探してでも訪れたくなる、その魅力に迫ります。

■非日常的な空間で楽しむビストロ料理

 千種区・本山駅から徒歩5分の場所にあるカフェ「enough(イナフ)」。看板もなく、美容室の横の細い階段を上がって店へ。扉を開けると、ドライフラワーに囲まれた、薄暗くおしゃれな空間が広がります。

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店主:
「もともとはドライフラワーとアンティークのお店。買い取らせていただいて、飲食店として営業しています」

5年前にオープンした「enough」。アンティークとドライフラワーに彩られた非日常的な空間で楽しめるのが、オーナーシェフが手がけるビストロ料理です。

客:
「鴨のローストがすごく柔らかくておいしいです。今日、軽めのショートのコースにさせてもらったんですけど、それでも十分ボリュームがあります」

素材の味を生かした料理は、ホイップしたコーヒーを添えた、口どけまろやかなごぼうとブルーベリーのスープや、低温調理で柔らかく仕上げた厚切り豚ロースのステーキなど。繊細で芳醇な味わいのコース料理が楽しめます。

■「良い違和感」を大切にした独創的なパフェ

 そんなビストロ料理以上に注文が多いのが、創作パフェです。

客:
「和栗と焼き芋ですね。複雑すぎないけど、単純すぎない」

フレンチシェフならではの発想が光る創作パフェ。和栗や焼き芋など、秋の味覚をメインに、15種類もの食材を盛り込んだ手の込んだ一品です。

客:
「普通のパティシエさんが使わないような、素材が使われています」

使われているのは、個性的な自家製の食材。焼きりんごパイや焼き芋のジェラートなども、すべて手作りです。独創的なビジュアルと、エッジが効いた味わいに魅了されるお客さんが続出しています。

店主:
「良い違和感というものを大切にしていまして、うちでしか食べられないような面白い違和感をつくれればと思ってます」

大切にしているのは、食べた人が驚くような「良い違和感」。旬のイチジクとブドウに加え、今回のパフェには、なんと焼きナスも使われています。

店主:
「アイスはすべて自家製でして、今回は焼きナスのアイスとイチジクの葉を使ったアイスを使用しております」

秋の味覚・ナスを使ったジェラート。さらに、すみれのジュレやイチジクの葉のジェラートも組み合わせ、ここでしか味わえない独創的なパフェに仕上げています。

ところで、なぜ看板を出さず、わざと見つけにくい店にしているのでしょうか。

店主:
「ここに行き着くまでの道のりとか、店に来るまで、帰るまでも印象に残ればと思っています」

店にたどり着くまでの道のりも、訪れた人の記憶に残る体験にしたい。料理のおいしさだけでなく、驚きやトキメキも持ち帰ってほしいという思いから、あえて看板を出さないスタイルにしているといいます。

2026年10月12日放送

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