Interview

2015.10.21
クランクイン前に「今までの自分のイメージと違う役なので楽しみです」とおっしゃっていましたが、実際に咲を演じられていかがですか?
初めに後藤プロデューサーや監督とお話をさせていただいて、後々、二郎との過去の話や、2人の気持ちが揺れ動いたりするところも出てくるので、最初はトップギアの“鉄の女”で行こうということになりました。クランクインが“鉄の女”登場のシーンだったので、話す速度や目線の配り方など、初めは苦労しました。咲は、自分の意思で人や会社を動かす責任のある立場なので、その力量が見えなければならない。実績が伴う実力のある人物だと映らなけれなならない。そこがこの役の難しさでもあり、楽しさでもありますね。
志穂(佐藤藍子)とのシーンでは、また違った咲が見られますよね。
会議室のシーンでのシリアスなやり取りが続く撮影の時はピリリと緊張感がありますが、藍子ちゃんとのシーンは、いい意味で素の自分でいられるんですよ。同世代ということもありますし、藍子ちゃんが明るくて面白くて、包み込んでくれるような方なので、彼女の人柄に癒されて、楽しく撮影しています。咲と志穂のやり取りは、本当にリアルな女子トークで。親友だからこそ本音で話せる恋愛観や結婚観、酸いも甘いも経験した30代の女性だからこそのトークなので、面白いですよね。脚本の伴さんは、女心をよく分かってらっしゃって、男脳と女脳の違いをリアルに描いてくださっているので、セリフを覚えるのも楽しいです。

二郎役の綾部さんとの掛け合いも息がピッタリですね。
やっぱり同じ茨城出身だからですかね。“茨城には悪い人がいない”って言われてますから(笑) 綾部さんをはじめ、共演者のみなさんもスタッフのみなさんも、楽しく円滑に仕事を進めていこうという方たちの集まりなので、締まるところは締まるし、楽しむところは楽むし、いいチームワークが出来上がっています。綾部さんが指揮をとって場の雰囲気を盛り上げてくださって、しかもそれを自然とされているところが、さすが座長だなと思いますね。

そんな綾部さんのスゴイと思うところと、ここはちょっと…という注文は?
サッカーに例えると、フィールドでプレイする私たちを、司令塔のように360度見ていらっしゃるんですよね。現場の状況を俯瞰から見渡せるところが、さすがだなと思います。あれだけお忙しい中、疲れた顔ひとつ見せず、共演者さん、スタッフさん、エキストラさんまで、みなさんと積極的にコミュニケーションをとってくださるんですね。声をかけていただくとみなさん楽しそうで、現場の士気も高まるんです。人間がお好きで、コミュニケーション力が長けていらっしゃるなと思います。綾部さんのそういうところが、二郎の人のよさとしてにじみ出ていますよね。 綾部さんへの注文は、ないです。座長について行きますので、体調を崩されないようにお気を付け下さい、ということだけですね。

このドラマには、結婚に関する様々なことが教科書のように書かれているとおっしゃっていましたが、本作との出会いで結婚観に変化はありましたか?
会見では“教科書”と言ってしまいましたが、“参考書”的なイメージだったんですよ。「こんなパターンや、あんなパターンがあるよ。あなたはどうします?」といろんな考え方を提案してくれる参考書。今は結婚観が多様化してきて、100人いたら100人100様の形があっていいんだなと、すごく楽になりますね。 結婚ってタイミングと縁だと思うんです。このドラマは、そのタイミングと縁が多いお話で。例えば、納豆だったり、たまたま耳に入ってきた一言だったり、そういう何気ないものが記憶を呼び起こしたり、自分の気持ちに気付かせてくれたりしますよね。私自身も、この作品に出会ったことによって、いろんな感情と向き合うきっかけを与えていただいています。
では、最後にこれからの見どころを。
後半はリスタートというイメージ。咲らしい立て直し方を、咲なりに構築したいですね。5年前に離婚した時より成長した咲になりたくて。結婚と離婚を経験したことによって、痛手を負った女性ならではの決断力、物事の進め方に期待したいと思います。