セブンルール

愛知県名古屋市にある「魚の卸売　寿商店」は、昭和55年の創業以来、地元に愛される魚屋。家族４人で切り盛りするこの店は、卸売りだけでなく飲食店も経営している。また、毎月開催されるマグロの解体ショーは、森の父が長年続けている看板イベント。解体したマグロをその場で味わうことができ、寿商店の名物として人気を呼んでいる。

魚屋の長女として生まれた森は、大きな魚を解体する父の姿に憧れ、小学生の頃から家業を継ぐと決めていた。しかし、一度は東京で社会勉強がしたいと早稲田大学に進学。卒業後は、インターネットを利用した小売ビジネスのノウハウを父の仕事に取り入れたいという思いから、IT企業・楽天株式会社に入社。２年間、三木谷社長の秘書として務めた。

寿商店では、市場で鮮魚を仕入れ、下処理・加工をして飲食店に卸し、経営する店舗では接客も行っている。楽天を退社して家業に入った森は、仕入れや魚の下処理を担当している。時に厳しい父や、負けず嫌いな妹など、家族経営だからこそ難しい関係に葛藤しながら、日々仕事に励んでいる。
番組の密着中、目標だったマグロの解体ショーを父から任された森。マグロの解体は、男性でも音を上げるほどの力仕事で、技術も到底父には及ばない。それでも「父の姿に少しでも近づけたら」と、魚と向き合う。そんな彼女のセブンルールとは？